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ビッグファイブ 性格特性プロフィール

協調性(A)・高いときと低いとき

協調性が高い人と低い人は、日常や人間関係、仕事でどう違うのでしょう。良し悪しではなく、それぞれの強みとして並べて比べてみましょう。

ビッグファイブ検査で自分のスコアを知る

協調性は、性格研究で広く使われているビッグファイブ(OCEAN)の5つの因子のひとつです。スコアは低いから高いまでの連続した幅で読み、どちらかが良い性格という意味ではありません。中間あたりなら、場面によって両方の姿が混ざって表れることがあります。

ひと目で比べる

高いとき

人の気持ちを先に気づかい、みんなでうまくやっていく道を探す人です

中間のとき

思いやりがありつつ、必要なときは自分の意見もはっきり言う人です

低いとき

場の空気より事実と原則を先に見る、率直な直進タイプです

日常ではこんなふうに表れます

高いとき

  • 友達がつらそうなら、自分の予定を変えてでもそばにいようとします
  • みんなでメニューを決めるとき「私は何でもいいよ」とよく言います
  • 言い争いになると、誰が正しいかよりどう収めるかを先に考えます

低いとき

  • 違うことは違うと言うほうが、遠回しに言うより楽です
  • みんなが「いいね」と言うとき、抜けている部分がないか先に確かめます
  • 頼まれごとは無条件に引き受けるより、まず自分の状況を確認します

強み

高いとき

  • 相手が安心して心を開ける雰囲気をつくります
  • チーム内の対立をやわらかくほどき、協力を引き出します

低いとき

  • 耳の痛いことも必要なら口にし、問題を早く表に出します
  • 他人の評価に揺れにくく、信念を持って決めます

気をつけたいポイント

高いとき

  • 断るのが苦手で、自分の分以上の頼まれごとを抱えることがあります
  • 対立を避けるために、本当に言いたいことを飲み込むことがあります

低いとき

  • 意図とは違って、言葉が冷たく鋭く聞こえることがあります
  • 理屈で勝つことに集中して、相手の気持ちを見落とすことがあります

人間関係では

高いとき

相手をこまやかに気づかう優しい人です。そのぶん自分の希望も伝えると、関係が一方に傾きません。「私はこれがいい」と言うことも、関係のためになります。

低いとき

口先だけのことを言わない率直さで、信頼できる人です。ただ助言の前に「つらかったね」と一言かけると、同じ言葉でもずっと温かく伝わります。

仕事・勉強では

高いとき

人を助け、チームをつなぐ役割で真価を発揮します。頼まれごとが重なったら「今これをするとあれが遅れます」のように、優先順位を一緒に決めてみましょう。

低いとき

交渉・レビュー・品質管理など、客観的な判断が必要な場で強みが出ます。フィードバックの前に良かった点を一つ伝えると、説得力が増します。

今週ためしたい小さな実践

高いとき

今週一度、気の進まない頼みに「今回は難しそう」とやわらかく伝えてみましょう。関係は思っているより丈夫です。

低いとき

今週、誰かに意見を言う前に、相手の立場を一文で先に要約してみましょう。「つまり〜ということだよね?」のように。

協調性が高い人・ほどほどの人・低い人はどう違う?

協調性が高いという結果なら、対立より協力を先に思い浮かべ、相手の意図をよい方向に受け取ろうとするタイプです。頼まれごとをされると、まず手伝う方法を探します。低いなら、言葉の裏にある意図を吟味し、賛成できないときはそれをはっきり示します。冷たいというより、独立した批判的な目に近いものです。

中くらいの得点は、相手と状況を見て配慮の度合いを変える姿として表れます。身近な人にはとことん寛大なのに、明らかに不利な取引にはきっぱりした態度をとる、というように。人を選ぶ基準を持っているということでもあります。

協調性を分けてみると:思いやり・敬意・信頼

BFI-2は協調性を、思いやり(人の痛みに心が動く度合い)、敬意(礼を欠かさず接する度合い)、信頼(人の善意を信じる度合い)に分けます。NEO-PI-Rは信頼、実直さ、利他性、応諾、慎み深さ、優しさの六つを用います。

同じ合計点でも、組み合わせしだいでまったく違って見えます。人をよく助けるけれど簡単には信じない人、礼儀正しいけれど感情には流されにくい人が、どちらも似た得点になることがあります。

恋愛・チーム・勉強会で見える協調性

恋愛や友情では、協調性は口論を大きくしない力として表れます。研究でも関係の満足度と平均的に関連しますが、効果は大きくありません。高い側は我慢を重ねて寂しさが一気にあふれることがあり、低い側は率直な言葉が相手に攻撃のように聞こえることがある、と覚えておくとよいでしょう。

チームでは、高い協調性が雰囲気をやわらげ、低い協調性はみんながうなずいているときに別の意見を出す役割を担います。グループ課題や勉強会でも、両方の役割がそろうほうが結果はよくなりがちです。

協調性は年齢を重ねるほど上がりやすい

縦断研究の92サンプルをまとめたメタ分析では、協調性は老年期に入ってはじめてはっきりと上がりました(Robertsら、2006年)。誠実性の上昇、情緒の敏感さの低下とともに、いわゆる「成熟の原則」をなす流れです。

ただしこれは平均で、競争の激しい環境に長くいた人や、人間関係で深く傷ついた経験がある人は別の道筋をたどることもあります。今の得点は固定された値ではありません。

自分の協調性とうまく付き合うには

高めの人は、「助けたい気持ち」と「助けられる余力」を分けて確かめる練習が役に立ちます。「明日お返事してもいいですか?」のように、その場で引き受けない一言を用意しておくだけでも息がつけます。低めの人は、中身はそのままに伝える順番だけ変えてみてください。相手の意見で賛成できる部分を先に言ってから違う点を出すと、同じ内容でもずっと届きやすくなります。

協調性の研究が示すこと、MBTIのF・TとDISCの安定型

協調性は人を助ける行動や対立の少なさと一貫して関連すると報告されています。一方で、協調性の高い人は給与交渉のような場面で損をしやすいという研究もあり、高いほど有利とは言い切れません。

MBTIの感情(F)―思考(T)の指標は協調性と中程度に重なるとされ、DISCの安定型(S)も協力的で落ち着いた面で似た色合いを見せます。けれども測っている対象が違うので、互いに置き換えて読むのは難しいでしょう。両者の違いはMBTI・ビッグファイブ比較の記事で続けて読めます。

ビッグファイブの協調性 (A)についてよくある質問

協調性が高いといい人ということですか?

協調性は道徳の点数ではなく、協力や配慮を選びやすい傾向です。高い人でも自分本位な選択をすることはあり、低い人でも正義感が強いことがあります。得点だけで人柄を決めつけないでください。

協調性が低いと性格が悪いのですか?

そうではありません。低い協調性は批判的に吟味し自分の立場を守る傾向なので、交渉や品質チェックのように冷静な判断がいる仕事で生きることもあります。同じ得点でも表し方は人それぞれです。

協調性が高いと断るのが苦手ですか?

断りにくい傾向はやや強いと言えます。対立を避けたい気持ちが強く、無理な頼みも引き受けやすいからです。ただ断ることは練習で身につく技術なので、短い断りの言葉をあらかじめ決めておくだけでも変わってきます。

協調性が中くらいならどう解釈すればいいですか?

相手や状況によって寛大さときっぱりした態度を行き来する姿として読めます。思いやり・敬意・信頼のどれが高いかで実際の姿がかなり変わるので、ビッグファイブ診断の結果と一緒に側面を思い浮かべてみてください。

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診断ではなく自己理解のための説明です。同じタイプでも人や状況によって表れ方は異なります。