本文へスキップ

ビッグファイブ 性格特性プロフィール

外向性(E)・高いときと低いとき

外向性が高い人と低い人は、日常や人間関係、仕事でどう違うのでしょう。良し悪しではなく、それぞれの強みとして並べて比べてみましょう。

ビッグファイブ検査で自分のスコアを知る

外向性は、性格研究で広く使われているビッグファイブ(OCEAN)の5つの因子のひとつです。スコアは低いから高いまでの連続した幅で読み、どちらかが良い性格という意味ではありません。中間あたりなら、場面によって両方の姿が混ざって表れることがあります。

ひと目で比べる

高いとき

人の中でエネルギーが満ち、場の空気を先に開く人です

中間のとき

人と過ごす時間も、一人で休む時間も両方必要な両面タイプです

低いとき

一人の時間でエネルギーを満たし、深い会話を好む人です

日常ではこんなふうに表れます

高いとき

  • いいことがあると、すぐ誰かに話したくなります
  • 初対面の人に自分から話しかけるのもそれほど難しくありません
  • 週末ずっと家にいると、むしろ元気がなくなる気がします

低いとき

  • 予定の多かった週末のあとは、一日くらい誰にも会わずに休まないと回復しません
  • 大人数の集まりより、一人か二人とじっくり話す場のほうが楽です
  • 電話よりメッセージが楽で、返信も考えをまとめてから送ります

強み

高いとき

  • 慣れない場でも空気をほぐし、人と人をつなぎます
  • 考えを口に出しながら整理し、物事を素早く動かします

低いとき

  • 一人でも深く没頭し、丁寧な成果物を作ります
  • 話す前に考えを整理するので、一言に重みがあります

気をつけたいポイント

高いとき

  • 先に話すぶん、静かな人の意見を見逃すことがあります
  • 予定を詰め込みすぎて、休むべきタイミングを逃すことがあります

低いとき

  • 静かにしていると、無関心や居心地が悪いと誤解されることがあります
  • 助けが必要なときも一人で解決しようとして疲れることがあります

人間関係では

高いとき

一緒の時間を楽しくすることに才能があります。相手が静かなタイプなら、会話の途中で少し止まって「あなたはどう?」と聞くだけでも大きな気配りになります。

低いとき

少数の人と深く長く続く関係を築きます。一人で休む時間が必要なときは「ちょっと充電するね、夜に連絡する」のように理由とタイミングを伝えると、相手が寂しく感じません。

仕事・勉強では

高いとき

人に会って意見をまとめる仕事や、発表・協業の多い役割でエネルギーが湧きます。一人の長い作業は途中に共有のタイミングを置くと集中を保ちやすくなります。

低いとき

一人で集中できる時間が確保された仕事で実力が出ます。会議前に議題をもらっておくと、考えを整理してより良い意見を出せます。

今週ためしたい小さな実践

高いとき

今週一度の会話は、自分の話より相手の話を多く聞くことに使ってみましょう。まず質問を三つ投げかけるところから。

低いとき

今週、気楽な相手一人に自分から短いメッセージを送ってみましょう。大きな会話でなくても、つながりは十分続きます。

外向性の得点別の読み方:高い・中くらい(両向型)・低い

外向性が高いなら、人や活動、刺激のある場所で元気が湧いてくるタイプです。話しながら考えがまとまり、うれしいことがあるとすぐ誰かに伝えたくなります。低いなら、静かな時間で回復し、大人数の集まりより少人数での深い話を心地よく感じます。これは人見知りや対人不安とは別の概念で、人が嫌いという意味ではありません。

中くらいの得点、いわゆる「両向型(アンビバート)」はまったく珍しくありません。親しい友人とはよくしゃべるのに、初対面の場では静かになる、というように状況に左右されます。今日の自分の充電がどちら側でできるかを見きわめるのが、この帯の要です。

外向性の中の三つ:社交性・自己主張・活力

BFI-2は外向性を社交性、自己主張、活力(エネルギーの高さ)に分けます。NEO-PI-Rは独自の六つ、つまり温かさ、群居性、自己主張、活動性、刺激希求、ポジティブ感情でとらえます。

これらは別々に動くことがあるので、読み解くと面白くなります。会議でははっきり意見を言うのに飲み会は早めに抜ける人は、自己主張が高く社交性が低い組み合わせかもしれません。反対に、集まりは好きでも人前に立つのは避けたい人もいます。

恋愛・仕事・勉強に残る外向性の跡

恋愛では、休み方の違いがすれ違いの種になりがちです。一方は週末に友人と会ってこそ充電でき、もう一方は二人で家にいてこそ回復するなら、「今週はどちらのやり方で休む?」と前もって決めておくだけで寂しさが減ります。

職場では、外向性はリーダーに選ばれることとリーダーとしてうまくやることの両方と最も一貫して関連したビッグファイブの因子だったというメタ分析(Judgeら、2002年)があります。ただし相関は.31ほどなので、外向性だけで良いリーダーかどうかを見極めることはできません。勉強では、勉強会のように言葉でやりとりする方法が合う人と、一人で深く掘る方法が合う人に分かれます。

外向性は年齢とともに弱まるのか

研究では外向性を二つに分けて見ます。主導して前に立つ「社会的支配性」は平均して20〜30代に高まり、人や刺激を求める「社会的活力」は高齢期に少し下がる流れが報告されています(Robertsら、2006年)。

そのため、年を重ねるにつれて集まりに出る回数は減っても、自分の意見を言う力はむしろ強まる人も少なくありません。あくまで平均の流れで、一人ひとりの道筋はさまざまです。

自分の外向性とうまく付き合う方法

低めの人は、大きなイベントのあとに回復の時間をあらかじめ予定に入れ、発表や会議の前に言いたいことを短くメモしておくとエネルギーを節約できます。高めの人は、会話で三秒待ってから話す習慣が、周りの静かな意見まで引き出してくれます。中くらいの人は、どんな場が自分を満たし、どんな場が消耗させるかを一週間だけ記録してみてください。

外向性の研究、MBTIのE・IとDISCの影響型

外向性は平均すると、ポジティブな感情をより頻繁に感じることと関連しています。内向的な人にしばらく活発にふるまってもらう実験では気分が上がったという結果がある一方、長く続けると疲れがたまるという報告もあります。

MBTIのE―I指標はビッグファイブの外向性と最も相関が高い指標として知られ、DISCの影響型(I)も社交性と大きく重なります。敏感さと内向性が混ざってしまうときはHSPと内向型の違いを、検査どうしの比較はMBTIとビッグファイブはどう違う?を読んでみてください。

ビッグファイブの外向性 (E)についてよくある質問

外向性が低いと内向型ということですか?

ビッグファイブでは内向性を別に測らず、外向性の低い側を内向的と呼びます。ただ得点は連続した線なので「内向型」と「外向型」をくっきり分けることはできず、同じ低い得点でも表れ方は人によって違います。

外向性が中くらいなら両向型ですか?

よくそう呼ばれます。場面や相手によって活発さと静けさが入れ替わる傾向があり、実際に多くの人がこの帯にいます。どちらが楽かは、疲れた日に自分が何を求めるかで見当がつきます。

内向的な人はリーダーに向かないのですか?

外向的な人がリーダーに選ばれやすい傾向はありますが、選ばれたあとの成果には聞く力や誠実性など別の要因も大きく影響します。内向的なリーダーは主体的なメンバーとうまくいくという研究もあり、性格だけで決めつけることはできません。

MBTIのEとビッグファイブの外向性は同じですか?

大きく重なりますが同じではありません。MBTIはEかIのどちらかに分け、ビッグファイブはどのくらい外向的かを得点で示します。境目に近い人はMBTIの結果が変わりやすいので、MBTI診断とビッグファイブ診断をあわせて見ると解釈がしっかりします。

ビッグファイブ検査で自分のスコアを知る →

診断ではなく自己理解のための説明です。同じタイプでも人や状況によって表れ方は異なります。