本文へスキップ

解釈ガイド

手相は当たる? 生命線と性格の科学的根拠を研究で検証

手相に科学的根拠は? 生命線の長さと寿命を測った1990年の研究とその落とし穴、手相家を試した実験、当たると感じる理由、手のしわの正体、指の長さの研究まで整理。

手相、結論から言うと

「生命線が短いと長生きしない」といった手相の話を、一度は聞いたことがあるでしょう。mind.ioのAI手相占いのページも、手のひらの写真から生命線・感情線・頭脳線・運命線がどれだけ長く、濃く、途切れずにつながっているかを見て伝統的な手相の言葉で楽しく読み解きますが、手相で寿命や運命がわかることはないと最初から断っています。では、手相と性格や寿命のあいだに本当に科学的な根拠はあるのでしょうか。このガイドでは、その問いに研究で答えます。

結論から言うと、今回見つけた直接的な研究は、手相から寿命や性格、運命を読み取れるという主張を裏づけていませんでした。生命線が長い人ほど高い年齢で亡くなっていたという1990年のイギリスの研究はありますが、亡くなった100人の手を測ったものなので、年をとるにつれてしわが長くなった可能性を除けず、著者たち自身もこの説明を挙げていました(Newrick ほか, 1990)。1907年のフランスの実験では、手相家が子どもの手だけを見て知能を偶然より少しよく当てましたが、実験した心理学者は、彼女が指と手のひらの形を見ていて、手相の線にはあまり重きを置いていないようだったと記しています(Binet, 1907)。手相の読み解きがよく当たるように感じられる背景には、誰にでもある程度当てはまる言葉や、相手の反応を読む技術が働いているという説明があります(Hyman, 1977)。手相そのものは実在する体のつくりで、手を曲げるときに皮膚が折れる場所に生まれる前からできるしわです(Park ほか, 2010; MedlinePlus, 2025)。指の長さの比率についての研究もありますが、ドイツの大規模な研究ではうつや神経症傾向との関連はごく小さいか、はっきりしないもので(Lautenbacher & Neyse, 2020)、多くの研究をまとめたメタ分析でも攻撃性や危険な行動との関連は小さいものでした(要旨による。Pratt ほか, 2016)。

このガイドでは、手相占いがどこから来て何を読むのか、手相とは実際に何なのか、生命線と寿命を直接確かめた研究と手相家を試した実験、読み解きが当たると感じる理由、指の長さの研究、そして気軽に楽しむ方法を順に整理します。顔から性格を読む人相についての研究は人相の科学的根拠のガイドに、誰にでも当てはまる読み解きが自分のことのように感じられる理由はバーナム効果のガイドに別にまとめています。カードで占うタロットについての研究はタロットのガイドにまとめています。mind.ioには、手相で性格を判定するテストはありません。

手相占いはどこから来て、何を読むのか

手相と寿命を結びつける考えはとても古いものです。古代ギリシアのアリストテレスは『動物誌』で、手のひらはしわで区切られており、長生きする人には手のひらを端まで横切るしわが一、二本あり、短命な人には端まで届かないしわが二本あると書いています。インドでは、紀元初めの数世紀から6~7世紀ごろの文献に初期の手相の読み解きが載っていて、9世紀半ば以降には「手の線」という章が仏教の文献に加わりました。インドの手相では、男性は右手、女性は左手を見るのが一般的でした(Zysk, 2025)。

歴史学者アレクサンドラ・ナーゲルのまとめによると、ヨーロッパで手相だけを扱った文献のうち現存する最古のものは、1160年ごろにイギリスのカンタベリーでラテン語で書かれた文書で、手のひらに多くの場合三角形をつくる三本の「自然な線」や、ほかのしわ、丘、しるしにそれぞれ意味を与えていました。1522年には手相と人相、占星術を一冊にまとめた本が出て、このころから手のさまざまな部位に七つの惑星の名前がつけられるようになりました。19世紀のフランスでは、ダルパンティニー大尉が1843年に手の形から性格を読む本を出し、デバロールは1859年の本で、まず手の形を見て次に手のひらの線を読むやり方を広めました(Nagel, 2021)。

『日本大百科全書』によると、中国の明代にまとめられた観相書『神相全編』が日本に伝わり、江戸時代の観相家・水野南北の著作とともに指導書として広く使われ、大正時代に西洋の手相術が伝わってからは、西洋の方法がより多く用いられている面もあるといいます(Yoshino, 日本大百科全書)。

手相占いは手のひらの線だけを見るものではありません。同じ百科事典の項目は、手の形、指の長さと形、爪、手のひらのふくらんだ「丘」を見たうえで、最後に線を読むと説明しています。線のなかでは生命線(健康や生命)、知能線(頭脳線とも呼ばれ、知的能力)、感情線(感情)を三大線として最も重んじ、運命線は成功や仕事、太陽線は財運や名声を表すとされています(Yoshino, 日本大百科全書)。アメリカの人類学者マイケル・パークは、手相の流派によって見る特徴もその意味も違い、未来を当てられるかどうかについても手相家どうしで意見が分かれていると整理しました。伝統的な本は生命線からおおよその死期まで占いましたが、彼が紹介する現代のある手相の著者は、具体的な出来事を予言するのは「いかさま師」のすることだとして、「方向と傾向」しか言えないと書いています(Park, 1983)。

手相の正体:手のひらのしわはなぜできるのか

では、手相とは何なのでしょうか。解剖学では、手相を手を曲げるときに皮膚が折れる「屈曲じわ」と考えます。皮膚が下の組織により強くくっついている場所なので、手を握るほど深くなります(Park, 1983)。韓国の研究チームは、親指の関節を曲げると目立つしわ(手相で生命線と呼ぶ位置)と、指の付け根の関節を曲げると目立つ二本の横じわ(知能線と感情線の位置)を主なしわと定義し、手相は手のひらの皮膚が折れやすくする役割を果たしていると解釈しました(Park ほか, 2010)。こうした主なしわは、妊娠12週ごろにはたいていもうできあがっています(MedlinePlus, 2025)。

手相の形は人によってかなり違います。2010年の研究は、韓国の水原(スウォン)に住む17~29歳の3,216人の両手の手のひらの押し型を分析しました。手のひら単位で見ると、二本の横じわが交わらないものが84.4%、二本が交わって手のひらを横切るものが、枝を通じて交わるものも含めて12.6%でした。二本が交わるこのタイプは、男性と右手でより多く見られました。研究チームは、二本が交わり、さらに補助のしわが一本ある新しい形を手のひらの0.5%で見つけ、「水原じわ」と名づけました(Park ほか, 2010)。

二本の横じわが一本にまとまった手相は単一手掌屈曲線と呼ばれ、ますかけ線とも呼ばれます。だいたい30人に1人ほどがもっていて、男性は女性の2倍ほど多く、正常なことがよくあります。新生児を診る医師は、このしわをほかの体の兆候や家族歴・病歴、診察の結果とあわせて考えるだけで、このしわだけで診断を下すことはありません(MedlinePlus, 2025)。手のひらの紋様を自ら研究した人類学者パークは、紋様やしわが一部の病気と関連するという医学研究の結果も、集団でどれくらい多く見られるかを比べた結果であり、その紋様やしわ一つが特定の病気を示す確かなサインではないと説明しています。同じしわを手相では「強い内的緊張」のしるしと読むこともありますが、彼は医学研究が見つけた関連と手相の解釈はほとんど似ていないと指摘しました(Park, 1983)。

手相は一生変わらないのでしょうか。この問いにはまだはっきりした答えがありません。後で紹介する1990年の研究の著者たちは、年をとると皮膚のしわが増えるように手相も長くなるかもしれないと考えました。ある小児皮膚科医は、ペンローズ教授が生命線は年とともに長く複雑になりうると述べていたと伝えつつ、自分の主なしわは20年前にとった手のひらの押し型と比べても変わっていなかったと書いています(Newrick ほか, 1990; Verbov, 1991)。今回見つけた資料のなかに、同じ人の手相を長年追いかけた研究はありませんでした。

生命線が長いと長生きする? 直接確かめた研究

手相が寿命を教えてくれるという考えを直接確かめた研究として、1990年にイギリス王立医学会誌に載った論文があります。イギリスのブリストル王立病院の研究チームは、続けて解剖した100人(男性63人、女性37人)の両手で生命線の長さを測りました。一人が糸を生命線に沿って置いてから定規で1ミリ単位まで測り、生命線の位置は有名な手相家キロの定義に従いました。手の大きさの違いを考えるため、生命線が伸びうる最大の長さも測って比率を出し、亡くなった年齢は線を測り終えてから病院の記録から写しました(Newrick ほか, 1990)。

結果は、生命線が長いほど高い年齢で亡くなっている傾向でした。右手の生命線の長さと死亡年齢の相関は0.39、手の大きさを考えた右手の比率では0.55でした。しかし、著者たち自身が重要な別の説明を挙げていました。年をとると誰でもしわが増えるように、手相も長くなるかもしれないというのです。この研究ではすべての手を死後に測ったので、死亡年齢はそのまま手を測った年齢でした。そのため「生命線が長いから長生きした」のか「長生きしたから生命線が長くなった」のかを見分けられず、著者たちは、これを確かめるには生きている人と比べる研究か、80年間人々を追いかける研究が必要だと付け加えています(Newrick ほか, 1990)。

著者たちは、ところどころ冗談の交じったこの論文を、さまざまな集団できちんとした前向きの多施設研究を行って生命線の長さの予測力を確かめる必要があるとしつつ、「臨床に役立つ新しい予後の指標が手の内にあるかもしれない」という言葉で締めくくっています(Newrick ほか, 1990)。同じ学術誌には反論の手紙が続きました。ある小児皮膚科医は、著者たちは冗談めかして書いたのだろうと推測したうえで、生命線は年とともに長くなりうるというペンローズ教授の言葉を挙げ、生命線の長さで何かを予測するという考えを医学が退けるのは正しいと書きました(Verbov, 1991)。手相家の団体である手相学会(Cheirological Society)の幹事も反論しました。標本が小さすぎること、手相は線の長さだけでなく形や位置、しるしもあわせて見ることを指摘し、亡くなった人で見つかった相関は生きている人には何の意味もないと述べています(Jones, 1991)。

手相家の腕前を直接試した実験もあります。パリのソルボンヌで心理学研究所を率いていたアルフレッド・ビネは1907年の論文で、検証を受けると自ら申し出た手相家フラヤ夫人を二つの学校に連れていったことを報告しました。8歳半から14歳までの子ども30人(女子15人、男子15人)が、少し持ち上げたカーテンの下から両手だけを差し出し、子どもたちは話をしませんでした。半分は学校で特に成績のよい子どもたち、半分は学業が3~5年以上遅れている子どもたちでした。フラヤ夫人がはっきり判断した27件のうち17件(63%)が当たり、偶然なら50%です。ビネは「やはり手相占いには何か真実がある。知能と手の形のあいだには関係がある」と書いています(Binet, 1907)。

ただし、この結果を手相の根拠と見るのは難しいでしょう。ビネは、フラヤ夫人が指の一本一本と手のひらの形を調べ、手相の線にはあまり重きを置いていないようだったと記しています。フラヤ夫人は生きた手に直接触れて判断しており、爪をかむ癖のある子どもが悪く判断されたかもしれないという指摘も論文に載っています。判断したのは一人、はっきりした判断は27件でした。続いてビネの依頼で、ある教師が子ども20人の手の写真をほかの教師20人に見せたところ、性別は70.5%当てましたが、知能は54%で、偶然(50%)よりわずかに高いだけでした。教師たちの多数決でまとめ直すと、意見がちょうど半々に分かれた写真3枚を除いた17枚のうち13枚(76.5%)が当たりました。ビネはこの差は大きいとして、手の形に知能のしるしが含まれていると読みましたが、自分の説明はまだ仮説だとしています。長く細い指が賢そうに見えるという印象が、正しい判断と誤った判断の両方を導いていたという分析も添えています(Binet, 1907)。手相ではなく手の形を、性格や運命ではなく学業の力を見た実験だったことも覚えておきたい点です。

まとめると、今回見つけた直接的な研究は、死後に測った生命線の研究と1907年の手の形の実験くらいでした。生きている人の手相を測ってその後の寿命を追った研究や、手相家が性格をどれだけ当てられるかを統制された条件で試した最近の研究は見つかりませんでした。

手相の読み解きが当たるように感じられる理由

根拠が弱いのに、手相の読み解きが自分のことのように感じられるのには理由があります。誰にでもある程度当てはまる一般的な言葉が自分だけへの説明のように感じられる現象はバーナム効果と呼ばれ、バーナム効果のガイドに別にまとめています。アメリカ・オレゴン大学の心理学者レイ・ハイマンはこれに加えて、初めて会った相手に、その人のことを何でも知っているかのように思わせる「コールド・リーディング」を説明しました。彼によれば、手相のような道具は、次に言うことを考えるあいだ線を調べるふりをして時間を稼がせてくれ、手を握っていれば相手が言葉にどう反応するかも感じ取れます。感情線、運命線、頭脳線のどれから見るかを尋ねるだけで、相手が恋愛、仕事とお金、個人的な悩みのどれを気にしているかがすぐにわかるといいます。自信があって権威がありそうな人の読み解きほど受け入れられやすいことも指摘しています(Hyman, 1977)。

ハイマン自身の体験談もあります。彼は10代のころ、手品と読心術のショーで稼ぐお金の足しにしようと手相を見始めました。最初は手相を信じていませんでしたが、数年後にはすっかり信じるようになっていたそうです。ところが、尊敬していたあるメンタリストの提案で、何人かの客に線が示すのとは正反対の読み解きをしてみたところ、それでもいつもどおり受け入れられて驚いたと書いています(Hyman, 1977)。統制された実験ではなく数人を相手にした個人的な体験ですが、当たっているという感覚が線そのものから来ているとは限らないことを示す話です。

手には、実際にその人についての情報が含まれていることもあります。人類学者パークは傷あと、たこ、しみといった痕跡を例に挙げ、短い爪と左手の指先のたこは、右利きの弦楽器奏者であることのかなりよいしるしだと書いています(Park, 1983)。先ほどのビネの実験で教師たちが手の写真だけで子どもの性別を70.5%当てたように(Binet, 1907)、手の形やたこのような痕跡は、性別やその人のしていることの手がかりになりえます。読み解きが当たったなら、その手がかりは手相ではなく、手のこうした痕跡だったのかもしれません。

だからといって、読み解きにうなずく人が愚かなわけではありません。ハイマンは、言葉の意味は聞き手の期待や文脈、記憶がいっしょにつくるものだとして、こうした読み解きに意味を見いだす客が必ずしも非合理的に振る舞っているわけではないと述べています。意味を見つけ出すまさにその力が私たちをこうした読み解きに弱くし、読み解く側も自分の読み解きを信じるようになることが多いと付け加えています(Hyman, 1977)。パークも、隠されたことを知りうるという安心感は理解できる感情だと書いています(Park, 1983)。

指の長さで性格がわかる? 人差し指と薬指の比率

手相の話とならんで、指の長さで性格がわかるという話もあります。これは手のひらの線ではなく、指の長さについての話です。研究者たちは、人差し指の長さを薬指の長さで割った比率(2D:4D)を、生まれる前のホルモン環境の痕跡かもしれない指標として研究してきました。116の標本、女性13,260人と男性11,789人をまとめたメタ分析では、この比率は平均すると男性のほうが女性より低く、その差は中程度でした(要旨による。Hönekopp & Watson, 2010)。しかし、この比率が本当に胎児期のホルモンを反映しているかについては根拠が限られているという指摘が、研究者のあいだからも出ています(Lautenbacher & Neyse, 2020)。

大規模な研究の結果はどうだったのでしょうか。2018年、ドイツ全国を代表するパネル調査で、調査員263人が成人3,000人あまりの指をデジタルノギスで直接測りました。この比率は、うつ病と診断されたことがあるかどうかとはっきりした関連がありませんでした。神経症傾向(否定的な感情を感じやすい傾向)とは一部の分析で弱い関連が見られましたが、年齢や測った調査員の違いを考慮すると統計的に有意ではなくなり、研究者たちは神経症傾向については結果がまちまちだったとまとめています。指の比率の効果はどれもごく小さいものでした(標準化係数0.01~0.05)。この標本では男女の差も小さく、研究者たちは、この比率が胎児期のホルモンを示す指標として適切かどうか疑わしいと結論づけています(Lautenbacher & Neyse, 2020)。

犯罪や攻撃性、危険な行動との関連を扱った47の研究(14,244件)をまとめたメタ分析でも、平均の相関は0.047と小さいものでした(Pratt ほか, 2016)。こうした結果は集団を平均したときのごく小さな関連なので、一人の指の長さからその人の性格を知ることはできません。

手相を気軽に楽しむには

手相の話は、友だちと手のひらを見せ合って笑ったり、初対面の人と打ち解けたりするのに役立つ話題です。研究が示したのは、手相から寿命や性格を知るのは難しいということであって、手相の話をしてはいけないということではありません。いくつかのことを覚えておけば、ずっと気楽に楽しめます。

一つめに、両手を見てみましょう。どちらの手を見るかからして伝統によって違います。インドの手相では男性は右手、女性は左手を見ていましたし(Zysk, 2025)、日本では一般に男性は左手、女性は右手とされてきましたが、いまは両手を比べながら見るのが好ましいとも考えられています(Yoshino, 日本大百科全書)。mind.ioのAI手相占いもどちらの手でも読めて、両手を比べるのも楽しいと案内しています。

二つめに、寿命や健康、結婚といった予言はお話として聞いておきましょう。1990年の生命線の研究が出たとき、長年オカルトの学問に診断と癒やしの豊かな源を見いだしてきたという読者でさえ、亡くなった人の手から得た結果が生きている人の回復の見込みを測るのに使われるかもしれないとして、そうした予測がもたらしうる心の傷を心配する手紙を送っています(Lewis, 1990)。誰かに生命線が短いと言われて気になったら、その研究が死後に測った手だったことを思い出してください。

三つめに、読み解きを質問に変えてみましょう。「運命線がはっきりしているんだって」の代わりに「最近仕事はどう?」と聞けば、同じ話題でその人のことを本当に知ることができます。当たらない読み解きは笑って流し、恋人や一緒に働く人を選んだりふるい落としたりするのには使わないでください。四つめに、手のひらの写真には指紋が写ることがあります。mind.ioのAI手相占いは写真をこのブラウザの中だけで分析し、共有するときは写真ではなく結果の文章だけを送るよう勧めています。

五つめに、自分を知りたい日には、回答からいまの傾向を測る検査を使ってみましょう。ビッグファイブ性格診断は、さきほどのドイツの研究に出てきた神経症傾向を含む五つの性格特性を測り、MBTI診断は四つの好みからタイプを示します。どちらも手とは違い、自分が答えた項目から結果が出ます。MBTIをどこまで信頼できるかはMBTIの正確さのガイドにまとめています。

手相のよくある質問

Q. 手相に科学的根拠はありますか? A. 今回見つけた直接的な研究は、手相から寿命や性格、運命を読み取れるという主張を裏づけていませんでした。生命線が長いほど高い年齢で亡くなっていたという1990年の研究は、亡くなった100人の手を測ったもので、年をとるにつれてしわが長くなった可能性を見分けられませんでした(Newrick ほか, 1990)。1907年の実験で、手相家は子どもの知能について、はっきり判断した27件のうち17件を当てましたが、実験したビネは、彼女が指と手のひらの形を見ていて、手相の線にはあまり重きを置いていないようだったと記しています(Binet, 1907)。

Q. 生命線が短いと早く死にますか? A. 生命線が短いと早く死ぬという根拠は見つかりませんでした。生命線と死亡年齢の関連を報告した1990年の研究はすべての手を死後に測ったので、生命線が長いから長生きしたのか、長生きしたから生命線が長くなったのかを見分けられず、著者たち自身もこの可能性を挙げていました(Newrick ほか, 1990)。ある小児皮膚科医と手相学会の幹事も、この結果から生きている人の寿命は予測できないと反論しています(Verbov, 1991; Jones, 1991)。

Q. 手相は変わりますか? A. 主なしわは生まれる前にでき、妊娠12週ごろにはたいていもうできあがっています(MedlinePlus, 2025)。年とともに生命線が長くなりうるという見方もありますが(Newrick ほか, 1990; Verbov, 1991)、同じ人の手相を長年追いかけた研究は今回見つかりませんでした。

Q. 左右どちらの手を見ればいいですか? A. 伝統によって違います。インドの手相では男性は右手、女性は左手を見ていましたし(Zysk, 2025)、日本では一般に男性は左手、女性は右手とされてきました(Yoshino, 日本大百科全書)。決まった答えはないので、両手を比べて楽しんでみてください。

Q. ますかけ線は特別ですか? A. 二本の横じわが一本にまとまった手相は、だいたい30人に1人ほどがもっていて、正常なことがよくあります(MedlinePlus, 2025)。韓国の若い成人3,216人の手のひらを調べた研究では、枝を通じて交わるものまで広く数えると、手のひらの12.6%で二本のしわが交わっていました(Park ほか, 2010)。前の数字は人の数、後の数字は手のひらの数で、定義も違うため、二つを比べることはできません。手相では「強い内的緊張」といった意味を与えることもありますが、そうした解釈を裏づける研究は今回見つかりませんでした(Park, 1983)。新生児を診る医師は、このしわをほかの兆候とあわせて考えるだけで、このしわだけで診断を下すことはありません(MedlinePlus, 2025)。

Q. 指の長さ(人差し指と薬指)で性格はわかりますか? A. 人差し指と薬指の長さの比率には平均的な男女差がありますが(Hönekopp & Watson, 2010)、ドイツの成人3,000人あまりを調べた研究では、うつ病とのはっきりした関連はなく、神経症傾向との弱い関連も年齢や測った調査員の違いを考慮すると統計的に有意ではなくなりました(Lautenbacher & Neyse, 2020)。47の研究をまとめたメタ分析でも、攻撃性や危険な行動との平均の相関は0.047と小さいものでした(Pratt ほか, 2016)。一人の指の長さから性格を知ることはできません。

Q. 手相で性格がわかるテストはありますか? A. mind.ioには、手相で性格を判定するテストはありません。AI手相占いのページは、手のひらの写真から四つの主な線の長さ・濃さ・つながりを見て伝統的な手相の言葉で楽しく読み解く遊びで、ページの案内どおり、写真はこのブラウザの中だけで分析され、サーバーに送信・保存されることはありません。自分の傾向を回答から確かめたいなら、ビッグファイブ性格診断を受けてみてください。

参考文献:Newrick, P. G., Affie, E., & Corrall, R. J. M. (1990), Relationship between longevity and lifeline: a manual study of 100 patients, Journal of the Royal Society of Medicine 83(8), 499-501, https://doi.org/10.1177/014107689008300809; Lewis, S. (1990), Relationship between longevity and lifeline [letter], Journal of the Royal Society of Medicine 83(11), 753, https://doi.org/10.1177/014107689008301130; Verbov, J. (1991), I don’t fancy cheiromancy [letter], Journal of the Royal Society of Medicine 84(1), 60, https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC1293074/; Jones, C. L. (1991), Lifeline and longevity [letter], Journal of the Royal Society of Medicine 84(2), 122-123, https://doi.org/10.1177/014107689108400229; Binet, A. (1907), Essai sur la chiromancie expérimentale, L’Année psychologique 14, 390-404, https://doi.org/10.3406/psy.1907.3749; Hyman, R. (1977), “Cold reading”: how to convince strangers that you know all about them, The Zetetic 1(2), 18-37, https://skepticalinquirer.org/1977/04/cold-reading-how-to-convince-strangers-that-you-know-all-about-them/; Park, M. A. (1983), Palmistry: science or hand-jive?, Skeptical Inquirer 7(2), 21-32 (Winter 1982-83 issue), https://skepticalinquirer.org/1983/01/palmistry-science-or-hand-jive/; Nagel, A. H. M. (2021), From chiromancy to psychochirology: the modern transformation of a mantic art, Aries 21(2), 246-270, https://doi.org/10.1163/15700593-02102002; Zysk, K. G. (2025), Early Indian palmistry. Śārdūlakarṇāvadāna: Pāṇilekhā, History of Science in South Asia 13, 240-275, https://doi.org/10.18732/hssa128; Aristotle, History of Animals, Book I, Part 15, translated by D’Arcy Wentworth Thompson, The Internet Classics Archive, http://classics.mit.edu/Aristotle/history_anim.1.i.html; Yoshino, H., Tesō [palm reading], Nihon Daihyakka Zensho (Encyclopedia Nipponica), Shogakukan, via Kotobank, https://kotobank.jp/word/%E6%89%8B%E7%9B%B8-575971; Park, J. S., Shin, D. S., Jung, W., & Chung, M. S. (2010), Improved analysis of palm creases, Anatomy & Cell Biology 43(2), 169-177, https://doi.org/10.5115/acb.2010.43.2.169; MedlinePlus (2025), Single palmar crease, U.S. National Library of Medicine, reviewed 5 April 2025, https://medlineplus.gov/ency/article/003290.htm; Lautenbacher, L. M., & Neyse, L. (2020), Depression, neuroticism and 2D:4D ratio: evidence from a large, representative sample, Scientific Reports 10, 11136, https://doi.org/10.1038/s41598-020-67882-x; Hönekopp, J., & Watson, S. (2010), Meta-analysis of digit ratio 2D:4D shows greater sex difference in the right hand, American Journal of Human Biology 22(5), 619-630, https://doi.org/10.1002/ajhb.21054; Pratt, T. C., Turanovic, J. J., & Cullen, F. T. (2016), Revisiting the criminological consequences of exposure to fetal testosterone: a meta-analysis of the 2D:4D digit ratio, Criminology 54(4), 587-620, https://doi.org/10.1111/1745-9125.12115

役に立ったら、シェアしてみてください

気になっていそうな友だちや家族に、この記事を送ってみましょう。

次に見るとよいテストとガイド