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解釈ガイド

バーナム効果とは? 性格診断や占いが「当たる」と感じる理由と結果の読み方

バーナム効果(フォアラー効果)とは? 性格診断や占いが当たると感じる理由を、1949年のフォアの実験やその後の研究から整理。本物と偽の結果は見分けられるか、結果の読み方まで。

バーナム効果とは? 誰にでも当てはまる言葉が自分のことに聞こえる理由

性格診断の結果や今日の占いを読んで、「どうしてこんなに自分のことが分かるの?」と感じたことがあるかもしれません。誰にでもある程度当てはまるあいまいな説明を、自分を正確に言い当てた言葉として受け取ってしまう傾向を、バーナム効果と呼びます。1985年にこの分野の研究をまとめたレビューは、バーナム効果を、あいまいで一般的な文を自分独自の性格の記述として受け入れる傾向と定義しています(Dickson & Kelly, 1985)。最初に実験で示した心理学者バートラム・フォア(Forer)の名前をとって、フォアラー効果とも呼ばれます(Poškus, 2014)。

バーナム効果を生む文には、いくつかの典型があります。1955年の研究が挙げた例を見ると、「あなたは人生にある程度の変化や多様性を楽しむ」のようなあいまいな文、「たいていは明るく楽観的だが、ときどき落ち込むこともある」のように両方を言う文、「勉強がいつも簡単というわけではない」のようにその集団の多くに当てはまる文、「あなたは押しが強く、人から好かれる」のような耳に心地よい文があります(Sundberg, 1955;Dickson & Kelly, 1985による)。こうした文は、血液型・星座・干支・夢占いの解釈にも、性格検査の結果の説明にも紛れ込むことがあります。

mind.io も性格診断を運営しているサイトなので、これは他人事ではありません。mind.io のMBTI診断やビッグファイブ診断の結果の説明にも、多くの人にある程度当てはまる文が混じることがあり、そのせいで結果が実際より正確に感じられることがあります。この記事では、フォアの1949年の実験と「バーナム」という名前の由来、どんな説明がより当たっているように感じられるのか、人は本物の結果と偽の結果を見分けられるのか、信じる気持ちや文化がどう影響するのか、そしてどんな結果ももう一度確かめて読む方法を整理します。

1949年のフォアの教室実験と「バーナム」という名前

バーナム効果を初めて実験で示したのは、心理学者バートラム・フォアが1949年に発表した教室での実験です。1985年のレビューによると、フォアは心理学入門の授業を受けていた学生39人に興味検査(Diagnostic Interest Blank)を実施し、1週間後、一人ひとりに性格の説明文を配りました。実は説明文はすべて同じで、あいまいで一般的な文からなり、その大部分は売店で売られている占星術の本から取られたものでした。学生たちが説明文の正確さを0点(よくない)から5点(完璧)で評価したところ、平均は4.3点で、2点未満をつけた人はおらず、4点未満をつけたのは5人だけでした(Forer, 1949;Dickson & Kelly, 1985による)。フォアの元の論文は確認できなかったため、数字はこのレビューに従っています。

フォアがこの実験で示そうとした核心は、検査を受けた人が「当たっている」と認めることでは検査の妥当性を確かめられないという点で、彼はこの現象を「個人的妥当化の誤り」と呼びました(Poškus, 2014)。1985年のレビューもフォアの警告を、こうした個人的な確認はある人の独自の特徴をほかの人と区別しないため、検査の妥当性を裏づけることはできない、という意味だとまとめています(Dickson & Kelly, 1985)。

「バーナム効果」という名前は、1956年の心理学者ポール・ミールの論文から生まれました。ミールは、多くの心理検査の報告書が、同僚のドナルド・パターソンが「P・T・バーナム流の性格描写」と呼んでいたものに困るほど似ていると指摘しました。そして、検査から出た性格描写がほとんど当たり前の内容であるために患者に当てはまり、誤っているかもしれない重要な推論は、多くの人に当てはまるので当たって当然の言葉の中に埋もれてしまう、見かけだけ成功した臨床の手続きを「バーナム効果」と呼ぼうと提案しました。こうした誤りに名前をつけることが注意を高めるよい方法だから、というのがその理由でした(Meehl, 1956)。最初は検査を解釈する側の誤りを指す言葉でしたが、1985年のレビューのように、その後の研究では説明を受け取る側の傾向を指す言葉として使われています(Dickson & Kelly, 1985)。このレビューは、名前の由来であるP・T・バーナムを、誰にでも何か一つは用意しておくことを成功の秘訣とした有名なサーカスの興行主として紹介しています(Snyder & Shenkel, 1976;Dickson & Kelly, 1985による)。

フォア以降の研究の多くは、似た手順をとりました。性格検査を受けてもらい、採点を待たせたあと、検査から出たとして多くの場合は全員同じ説明文を渡し、どれくらい正確かを評価してもらうという方法です。こうした研究の多くで、参加者の大半はその説明が自分の性格をよく、または非常によく表していると評価しました(Dickson & Kelly, 1985)。1963年の研究では、心理学者の代わりに学生が友人に検査を行って同じ説明文を渡しましたが、それでも75%が「よい」か「非常によい」と評価し、平均点(4.05点、79人)は心理学者が渡した以前の実験(4.38点、57人)と差がありませんでした。参加者は検査者をほめる言葉まで書いていました(要旨による。Ulrich ほか, 1963;数値はDickson & Kelly, 1985による)。

どんな説明がより当たっているように感じられるのか

バーナム効果は、どんな説明にも同じように起こるわけではありません。1985年のレビューは、説明がどれくらい「自分のためのもの」に見えるか、どれくらい好ましい内容かによって受け入れの度合いが変わり、どんな検査から出たとされるかもある程度影響すると結論づけています(Dickson & Kelly, 1985)。

まず、「あなたのための説明」という言葉が効果を強めました。1972年の研究では、同じ一般的な説明文でも、自分のために導き出された解釈だと言われた人は、人々一般に当てはまる解釈だと言われた人よりも、その説明が自分をより正確に表していると評価し、この結果はその後の研究でもくり返し確かめられました(Snyder & Larson, 1972;Dickson & Kelly, 1985による)。結果画面に自分の名前が入っていたり「あなただけの結果」と書かれていたりすると、よりもっともらしく感じられるのも、同じ流れで考えられるかもしれません。ただし、これらの研究が比べたのは「あなたのための解釈」と「人々一般についての解釈」という説明の違いで、名前入りの結果画面そのものを直接確かめたわけではありません。

好ましい説明ほど受け入れられやすい傾向もありました。好ましい説明と好ましくない説明をあらかじめ分けて比べた複数の研究で、好ましい説明のほうが正確だと受け入れられやすくなっていました。解釈したのが心理学者か学生か、結果がコンピューターの印刷か手書きかは、おおむね大きな差を生みませんでしたが、好ましくない説明は、地位が高く見える人から伝えられたときのほうが受け入れられやすくなっていました(Dickson & Kelly, 1985)。

検査の種類による影響は弱いものでした。レビューは、投影法検査から出たとされる説明がほかの方法より少し正確だと評価される弱い傾向があるとまとめていますが、説明が投影法検査、筆跡分析、星占いのどれから出たとされても、統計的に有意な差が出なかった研究もありました(Dickson & Kelly, 1985)。

レビューは今後の研究課題として、説明の中の一つか二つの文が驚くほど当たっていると、残りもすべて受け入れてしまうかもしれない、という可能性も挙げています(Marks & Kammann, 1980;Dickson & Kelly, 1985による)。確かめられた結論ではなく、研究が必要な仮説として紹介されたものです。

本当の自分の結果と偽の結果は見分けられるか

バーナム効果の研究は、人が自分のことを分かっていないという意味ではありません。1985年のレビューは、人がバーナム文を受け入れるのは、その文が実際に当てはまり、比べられるほかの情報がないからでもあると指摘しています。「あなたには自分に批判的になる傾向がある」「ときには外向的で愛想がよく社交的だが、ときには内向的で用心深く控えめだ」は、ほとんど誰もが自分のことだと受け入れますが(Bachrach & Pattishall, 1960;Dickson & Kelly, 1985による)、「あなたの片方の目は茶色で、もう片方は灰色だ」のような具体的な文は、多くの人がそうは受け入れないだろうという説明です。具体的なフィードバックなら、人は正しいか間違っているかを難なく見分けることが多い、とレビューは付け加えています(Dickson & Kelly, 1985)。

尋ね方も大切です。ある研究は、説明が正確かどうかとあわせて、自分を独自の人として描いているかどうかを別に尋ねました。学生たちは一般的な説明を正確だとしながらも、自分独自の性格を描いているとは評価せず、同じ説明がクラスメートの誰にでも同じように当てはまることにも気づいていました(Greene, 1977;Dickson & Kelly, 1985による)。同じ説明を人々一般より自分によく当てはまると評価したほかの研究とは食い違って見える結果ですが、レビューは、二つのやり方が別のものを測っていたからかもしれないと説明しています。レビューは、このように直接尋ねれば人は正確さと独自性を区別できるが、尋ねられないときにもそうしているかは明らかではないとまとめたうえで、人がこうした正確さの評価を検査が正しい根拠として使うことが多い点から、尋ねられなければ区別していないことがうかがえると述べています(Dickson & Kelly, 1985)。

本当の得点を混ぜた研究もあります。ノルウェー語版NEO PI-R(ビッグファイブの性格検査)に回答した75人(軍の航空訓練生56人と大学院生19人)に、本人の得点の代わりにランダムに作った得点表を渡し、どれくらい同意するかを7段階で尋ねたところ、ランダムな得点が実際の得点に近いほど同意が高く(特性によって相関.08〜.64)、実際の得点から大きく離れた得点は見抜いて受け入れませんでした。研究者はこれをバーナム効果に反する結果と見ています(要旨による。Andersen & Nordvik, 2002)。

大学生52人に本物の結果と偽の結果を一つずつ見せて自分のものを選んでもらった2008年の研究では、ビッグファイブ検査(NEO-FFI)の本物の結果は偶然を上回る割合で選べましたが、コンピューターで作った占星術の出生図の解釈では本物を選べませんでした。ところが正確さを評価してもらうと、どちらの方法でもバーナム効果が見られました(要旨による。Wyman & Vyse, 2008)。自分の結果を選び出す力と「当たっている」という感覚は、別々に動きうると読むことができます。

リトアニアの大学生359人を無作為に四つのグループに割り当て、2回目の調査まで参加した243人を分析した2014年の研究は、よりはっきりした対比を示しています。参加者はビッグファイブ検査(NEO PI-R)に答え、2〜3週間後に五つの文からなる性格の要約を受け取りました。グループによって、実際の得点に合った要約、実際とできるだけ反対の要約、すべての特性を好ましく描いた要約、すべての特性が平均的だという要約のどれかが渡されました。7段階の正確さの評価では、実際・好ましい・平均的な要約の中央値はいずれも6で差がなく、反対の要約だけが中央値5と低くなっていました(Poškus, 2014)。本物の結果が、耳に心地よい要約や誰にでも言えそうな平均的な要約より正確だとは評価されなかったことになります。ただし、好ましい要約のグループでは、文ごとの評価はおおむね実際の性格得点と関連しており(開放性は例外)、研究者は評価がすべてバーナム効果というわけではなく、ある程度の客観的な判断も含んでいると解釈しています(Poškus, 2014)。

信じる気持ち、文化、そして結果が自己評価を動かすとき

占星術を信じる人と信じない人を比べた1989年の研究では、信じる人のほうが全体として説明を正確だと受け入れやすくなっていました。好ましい説明はおおむね正確だと評価されましたが、信じる人は、占星術から出たとされる否定的な説明も肯定的な説明と同じくらい受け入れていました。信じない人も、まったく同じ説明が占星術から出たとされると、そうでないときより正確だと評価し、好ましい星占いを受け取った懐疑的な人は、ほかのどのグループとも違って、占星術に対する意見が有意に好意的になりました(要旨による。Glick ほか, 1989)。

文化による違いははっきりしませんでした。西洋の人130人と中国の人128人に、西洋占星術または中国の占星術から出たとするバーナム的な説明を渡した2009年の研究は、最初の分析では文化を問わないバーナム効果を支持する結果が出たものの、性別・年齢・教育水準・心理学の知識を統制するとその効果は消えたと報告しています。占星術への信念やバーナム効果への陥りやすさに文化差があるという根拠は少なく、説明が西洋占星術からとされたか中国の占星術からとされたかも影響しませんでした。ただ、占星術を信じる中国の人は、信じない中国の人より、自分の説明が人々一般にもよく当てはまると見ていました(要旨による。Rogers & Soule, 2009)。

結果を聞いたあと、人がその結果のほうへ動くこともあります。日本の女子大学の学生64人が、本に載っている通俗的な心理テストか学術的な性格検査に答えたあと、無作為に「外向的」または「内向的」という偽の結果を伝えられた1995年の実験では、外向的だと伝えられた人は、内向的だと伝えられた人より自分を外向的だと評価しました。待合室では初対面の人(サクラ)に自分から話しかけることが多く、サクラやビデオを見た評定者からもより外向的に見られていました。行動への影響は通俗的な心理テストと学術的な検査の間で違いがなく、結果への納得度は全体として7段階の中点である4点を上回り、条件による有意な差はありませんでした(Sakamoto ほか, 1995)。

研究者たちは、参加者が女子大学生だけだったこと、実験室での短い行動が日常でもそのまま表れるかはさらに確かめる必要があることを述べています。また、「外向的」というフィードバック文は「内向的」という文より望ましいと評価されていたため、望ましさと気分を通じた説明の余地も残ると認めています。研究者たち自身はその可能性は低いと考えていました(Sakamoto ほか, 1995)。1985年のレビューが紹介した1974年の研究でも、支配性や変化を好む傾向が高いという占星術の説明を受けた人は、低いという説明を受けた人より、その後の性格検査で自分をそうした性質が強いと評価しましたが、実際の行動まで変わったかは明らかではありませんでした(Delaney & Woodyard, 1974;Dickson & Kelly, 1985による)。

心理学を学んでいる人も例外ではありません。フランスの大学の研究者が、五つの学年にわたって、心理測定の最初の授業を控えた心理学部の学部生2,269人にオンラインで偽の検査を受けてもらったところ、85%がその検査の効果を中立より高く評価し、77%は将来心理学者になったら使ってみたいと答えました(要旨による。Gonthier & Thomassin, 2025)。1985年のレビューによると、心理学をより多く学んだ上級生のほうが下級生よりバーナム的な説明を好意的に評価しなかったという研究もありましたが(Greene, 1977;Dickson & Kelly, 1985による)、受け入れの度合いと性別の間には、ほとんどの研究で有意な関係はありませんでした。レビューは、これまでの研究の多くが大学生を対象にしてきたという限界も指摘しています(Dickson & Kelly, 1985)。

「当たっている」という感覚が教えてくれること、教えてくれないこと

バーナム効果の研究が伝える中心は、結果が当たっているという感覚だけでは、検査が正確かどうかは分からないということです。フォアが警告したように、こうした個人的な確認はある人をほかの人と区別しませんし(Dickson & Kelly, 1985)、1979年の研究も、人が性格のフィードバックを受け入れることは検査が妥当である証拠ではなく、拒むことも妥当でない証拠ではないと結論づけています(要旨による。Layne & Michels, 1979)。1985年のレビューは、本物の結果でも偽の結果でもバーナム文が含まれていれば正確に感じられ、妥当性の錯覚を生むこと、そして結果を正確だと感じた人はその検査をより信頼するようになることをまとめています(Dickson & Kelly, 1985)。

逆もまた成り立ちます。結果が当たっていると感じたからといって、その検査がでたらめだという意味でもありません。先に見た研究で、人はビッグファイブ検査の本物の結果を偶然より高い割合で選び出し(Wyman & Vyse, 2008)、実際と大きく違う得点は受け入れませんでした(Andersen & Nordvik, 2002)。検査が信頼できるかどうかは、感覚ではなく、同じ人がもう一度受けたときに似た結果が出るか(信頼性)、測ろうとするものを実際に測り、ほかのデータと意味のある形でつながるか(妥当性)を別に確かめた研究で判断します。MBTIがこの基準でどう評価されてきたかはMBTI診断の正確さに、さまざまな性格の見方の根拠の強さはMBTI・血液型・星座・四柱推命の違いにまとめています。

血液型・星座・干支・人相・手相・筆跡診断・夢占いのように、生まれつきの血液型や生まれた日、顔立ちや手のひらの線、筆跡、夢から読み解く話も、「当たっている」という感覚だけでは判断できません。本当に性格や将来とつながっているかは、別に研究された結果を見る必要があります。それぞれの研究は血液型と性格の科学的根拠、星座と性格の科学的根拠、干支と性格の研究、人相の科学的根拠、手相の科学的根拠、筆跡と性格の研究、夢占いの根拠に、四柱推命と性格テストの読み分け方は四柱推命と性格テストの違いにまとめています。カードで占うタロットが当たると感じられる理由と、タロットを確かめた研究はタロットのガイドにまとめています。「右脳型・左脳型」のように脳科学の言葉を借りたタイプ分けも、感覚ではなく研究で確かめる必要があります。左右の脳が少しずつ違う仕事を受け持っているのは事実ですが、人を右脳型と左脳型に分ける根拠は見つかっていないことを、研究とともに右脳型・左脳型の科学的根拠にまとめています。mind.io の血液型・星座・四柱推命のページは、こうした話を楽しんで読む文化として紹介しています。

mind.io の結果も同じです。MBTIのタイプ説明やビッグファイブの解釈を読んでうなずいてしまうのには、バーナム効果も混じっているかもしれません。そのため、説明文だけでなく、自分の回答から計算された数字もあわせて見るのがおすすめです。mind.io のMBTI診断は四つの軸がそれぞれどちらに何%傾いたかと、50:50に近い軸を、ビッグファイブ診断は五つの特性の得点を示します。

どんな結果ももう一度確かめて読む方法

以下の方法は、バーナム効果の研究から着想を得た提案です。方法そのものの効果が研究で確かめられているわけではないので、結果を読むときのチェックリストとして使ってください。

一つ目は、友だちにも当てはまるかを考えることです。結果の文を一つずつ読み、「この文は友だちや家族にも当てはまるだろうか?」と自問してみてください。ほとんどの人に当てはまる文なら、自分について新しく教えてくれることは少ないでしょう。正確さと自分独自の特徴かどうかを別々に尋ねると人は両者を区別した、という研究(Greene, 1977;Dickson & Kelly, 1985による)から着想を得た方法です。

二つ目は、ほかの結果の説明も読んでみることです。自分のタイプではないMBTIのタイプ説明や、自分の血液型ではない血液型の説明にも、うなずける文がたくさんあるなら、それらの文はあなたをほかの人と区別していません。一文字違いで迷いやすいタイプは似ているMBTIタイプの違いで並べて比べられます。

三つ目は、間違っている可能性のある文を探すことです。「ときには外向的で、ときには内向的」のように両方を言う文は、まず外れません。反対に「大勢で集まると会話を引っ張る方だ」のように自分とは違う可能性のある文が当てはまったとき、結果はあなたについて何かを教えてくれています。1985年のレビューが挙げた目の色の例のように、具体的な内容ほど正しいかどうかを見分けやすくなります(Dickson & Kelly, 1985)。

四つ目は、説明より得点と境目を見ることです。MBTIの結果ならどの軸が50:50に近かったか、ビッグファイブならどの特性が中くらいかを確かめてみてください。境目に近い結果は、受け直すと変わることがあります。結果が変わる理由と読み方はMBTI診断の正確さで詳しく説明しています。

五つ目は、時間をおいて受け直したり、別の検査と照らし合わせたりすることです。数週間後、疲れすぎてもはしゃぎすぎてもいないふつうの日に受け直して同じ方向が出るか、MBTI診断とビッグファイブ診断のように方法の違う検査が似た方向を指すかを見れば、一回の結果だけを見るより判断の材料が増えます。二つの検査をあわせて読む方法はMBTIとビッグファイブの比較にあります。あなたをよく知る人に、どちらの説明がより自分らしいか聞いてみるのも役立つかもしれません。

六つ目は、楽しむためのページは楽しむものとして読むことです。血液型や星座の説明から当たっている文を探して話すのは楽しいことです。ただ、その結果で人を判断したり、恋愛や採用のような大事な決定をしたりはしないでください。好ましい結果ほど信じやすいという点も覚えておくとよいでしょう(Dickson & Kelly, 1985)。

バーナム効果のよくある質問

Q. バーナム効果とフォアラー効果は同じものですか? A. はい、同じ現象を指します。フォアは1949年の実験でこの現象を示し、「個人的妥当化の誤り」と呼びました(Poškus, 2014)。「バーナム効果」という名前は1956年にポール・ミールが提案したもので(Meehl, 1956)、最初は検査報告書の当たり前の説明を批判するために使われました。

Q. バーナム効果の例を教えてください。 A. 「たいていは明るく楽観的だが、ときどき落ち込むこともある」「勉強がいつも簡単というわけではない」「あなたには自分に批判的になる傾向がある」のように、誰にでもある程度当てはまる文が代表的です(Dickson & Kelly, 1985)。占いの「近いうちに変化が訪れる」や、血液型の説明の「ふだんは落ち着いているけれど、ときどき神経質になる」も同じ種類です。

Q. MBTIの結果が当たっていると感じるのもバーナム効果ですか? A. 一部はそうかもしれません。タイプの説明には多くの人に当てはまる文が混じることがあり、当たっている感覚が実際より大きくなることがあります。ただしMBTIは、答えた項目から得点を計算する方式で、公式のMBTI検査の得点がどれくらい一貫しているか、何と関連するかは別に研究されてきました。mind.io のMBTI診断は公式の検査ではなく、同じ四つの好みの軸をもとに独自に作ったMBTI式の項目なので、その研究がmind.io の診断そのものを検証したわけではありません。詳しくはMBTI診断の正確さにまとめています。

Q. 血液型や星座の性格が当たっていると感じるのもバーナム効果のせいですか? A. 理由の一つとして挙げられています。占星術を信じる人は説明をより正確だと受け入れ、信じない人も同じ説明が占星術から出たとされると、より正確だと評価しました(Glick ほか, 1989)。それぞれの研究は血液型と性格の科学的根拠と星座と性格の科学的根拠にあります。

Q. 結果が当たっていれば、正確な検査だと考えてよいですか? A. それだけでは分かりません。性格のフィードバックを受け入れるかどうかは検査が妥当である証拠ではない、という結論があります(Layne & Michels, 1979)。逆に、当たっているという感覚は検査が間違っているという意味でもありません。もう一度受けても似た結果になるか(信頼性)、測ろうとするものを測っているか(妥当性)を確かめた研究を見る必要があります。

Q. バーナム効果にかかりやすい人はいますか? A. ほとんどの研究で、受け入れの度合いと性別の間に有意な関係はありませんでした。外的統制の所在、権威主義、承認欲求のような性格特性と関連するという根拠も一部ありますが(Dickson & Kelly, 1985)、心理学部の学部生でも85%が偽の検査の効果を中立より高く評価したほどで(Gonthier & Thomassin, 2025)、誰にでも起こりえます。

Q. 偽の結果かどうかを確かめる方法はありますか? A. 文が友だちにも当てはまるか、間違っている可能性のある具体的な内容があるか、受け直したり別の検査を受けたりしても似た結果になるかを見てください。研究で効果が確かめられた方法というより、バーナム効果の研究から着想を得た提案です。

参考文献:Dickson, D. H., & Kelly, I. W. (1985), The “Barnum effect” in personality assessment: a review of the literature, Psychological Reports 57(2), 367-382, https://doi.org/10.2466/pr0.1985.57.2.367; Forer, B. R. (1949), The fallacy of personal validation: a classroom demonstration of gullibility, Journal of Abnormal and Social Psychology 44(1), 118-123, https://doi.org/10.1037/h0059240 (cited in Dickson & Kelly, 1985); Sundberg, N. D. (1955), The acceptability of “fake” versus “bona fide” personality test interpretations, Journal of Abnormal and Social Psychology 50(1), 145-147, https://doi.org/10.1037/h0044374 (cited in Dickson & Kelly, 1985); Poškus, M. S. (2014), A new way of looking at the Barnum effect and its links to personality traits in groups receiving different types of personality feedback, Psichologija 50, 95-105, https://doi.org/10.15388/psichol.2014.50.4893; Meehl, P. E. (1956), Wanted—a good cookbook, American Psychologist 11(6), 263-272, https://doi.org/10.1037/h0044164 (read in its reprint, Problems in the actuarial characterization of a person, Minnesota Studies in the Philosophy of Science 1, 205-222, https://hdl.handle.net/11299/184265); Snyder, C. R., & Shenkel, R. J. (1976), Effects of “favorability,” modality, and relevance on acceptance of general personality interpretations prior to and after receiving diagnostic feedback, Journal of Consulting and Clinical Psychology 44(1), 34-41, https://doi.org/10.1037/0022-006X.44.1.34 (cited in Dickson & Kelly, 1985); Ulrich, R. E., Stachnik, T. J., & Stainton, N. R. (1963), Student acceptance of generalized personality interpretations, Psychological Reports 13(3), 831-834, https://doi.org/10.2466/pr0.1963.13.3.831; Snyder, C. R., & Larson, G. R. (1972), A further look at student acceptance of general personality interpretations, Journal of Consulting and Clinical Psychology 38(3), 384-388, https://doi.org/10.1037/h0032899 (cited in Dickson & Kelly, 1985); Marks, D., & Kammann, R. (1980), The psychology of the psychic, Prometheus Books (cited in Dickson & Kelly, 1985); Bachrach, A. J., & Pattishall, E. G. (1960), An experiment in universal and personal validation, Psychiatry 23(3), 267-270, https://doi.org/10.1080/00332747.1960.11023225 (cited in Dickson & Kelly, 1985); Greene, R. L. (1977), Student acceptance of generalized personality interpretations: a reexamination, Journal of Consulting and Clinical Psychology 45(5), 965-966, https://doi.org/10.1037/0022-006X.45.5.965 (cited in Dickson & Kelly, 1985); Andersen, P., & Nordvik, H. (2002), Possible Barnum effect in the five factor model: do respondents accept random NEO Personality Inventory-Revised scores as their actual trait profile?, Psychological Reports 90(2), 539-545, https://doi.org/10.2466/pr0.2002.90.2.539; Wyman, A. J., & Vyse, S. (2008), Science versus the stars: a double-blind test of the validity of the NEO Five-Factor Inventory and computer-generated astrological natal charts, Journal of General Psychology 135(3), 287-300, https://doi.org/10.3200/GENP.135.3.287-300; Glick, P., Gottesman, D., & Jolton, J. (1989), The fault is not in the stars: susceptibility of skeptics and believers in astrology to the Barnum effect, Personality and Social Psychology Bulletin 15(4), 572-583, https://doi.org/10.1177/0146167289154010; Rogers, P., & Soule, J. (2009), Cross-cultural differences in the acceptance of Barnum profiles supposedly derived from Western versus Chinese astrology, Journal of Cross-Cultural Psychology 40(3), 381-399, https://doi.org/10.1177/0022022109332843; Sakamoto, A., Miura, S., Sakamoto, K., & Mori, T. (1995), A self-fulfillment phenomenon due to outcome feedback of pop psychological tests: an experiment and a survey of female undergraduate students [in Japanese], Japanese Journal of Experimental Social Psychology 35(1), 87-101, https://doi.org/10.2130/jjesp.35.87; Delaney, J. G., & Woodyard, H. D. (1974), Effects of reading an astrological description on responding to a personality inventory, Psychological Reports 34, 1214 (cited in Dickson & Kelly, 1985); Gonthier, C., & Thomassin, N. (2025), Getting students interested in psychological measurement by experiencing the Barnum effect, Teaching of Psychology 52(2), 183-192 (online 2024), https://doi.org/10.1177/00986283241240454; Layne, C., & Michels, P. J. (1979), Inventory responding as a model of people’s acceptance of personality interpretations, Journal of Personality Assessment 43(5), 509-513, https://doi.org/10.1207/s15327752jpa4305_13

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