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MBTIの4つの指標 · 決めるとき何を先に見る?

MBTIのTとFの違い:思考型と感情型

友だちが「今日、会社で怒られちゃった」と言ったとき、ひとりは「何が原因?次はこうしてみたら」と返し、もうひとりは「えー、それはつらかったね」と返します。どちらも友だちを思う気持ちから出た言葉です。MBTIの3文字目、TとFは、決めたり反応したりするときに何を先に天秤にのせるかを問う指標です。

MBTI診断で自分の傾きを確かめる

この指標が測っているもの

T(思考)とF(感情)は、判断するときにまず頼る基準の好みです。思考型は原則や論理、一貫性をまず確かめて「何が正しいか」を問い、感情型は関わる人の気持ちや価値観、関係への影響をまず思いやって「誰にとってどんな意味があるか」を問います。

ここでいう感情(Feeling)は、気分の浮き沈みが大きいとか涙もろいという意味ではなく、人と価値観を判断の中心に置くという意味です。思考型も深く感じ、感情型も論理的に考えられます。この軸は共感力の問題と誤解されがちですが、実際には共感を表す順番とやり方の違いに近いものです。研究ではF側の得点がビッグファイブの協調性と連動する傾向が報告されていますが、文字ひとつで共感力を判断することはできません。共感の温度を別に測ってみたいなら、共感・感情スタイル診断が共感と決め方を別々の尺度で示します。

このサイトのMBTI診断には「友人が悩みを打ち明けると、慰めより先に解決策を伝えてしまう」「議論で勝つことより、場の雰囲気が悪くならないことのほうが大切だ」といった文が入っています。この軸の8つの文は、批判されたときや誰かが傷つきそうな決断を前にしたときなど、判断の優先順位が表れる場面を選んで問いかけます。

思考型(T)の日常

思考型(T)は、問題を人から少し切り離して見るときに落ち着く人です。誰にでも同じ基準を当てはめることを公平だと感じ、ほめ言葉より正確なフィードバックをありがたく思うことが多いでしょう。感情がないのではなく、感情は問題を解決したあとで扱う傾向があります。

仕事で
報告書を確認するとき、論理の穴や根拠の不足がまず目に入ります。会議で「データを見るとそうではないですね」と言うことにあまり抵抗がなく、遠回しなフィードバックは何を言いたいのかわかりにくく感じます。
友だちと
友だちが悩みを話すと、原因と解決策を一緒に探すのが自分なりの慰め方です。友だちが求めていたのは相づちだったと後から気づき、「聞くだけでよかったのか」と思うこともよくあります。
恋愛で
愛情を、問題の解決や実際の手助けで示します。恋人のパソコンを直したり、転職の悩みのメリットとデメリットを表にまとめたりする一方、感情表現にすぐ共感して返すのは少し照れくさく感じます。
ぶつかったとき
言い合いでは、まずどちらが正しいかをはっきりさせたくなります。事実関係を整理しているうちに、相手は「私の気持ちはどうでもいいの?」と感じ、思考型は「気分じゃなく問題の話をしよう」と感じて、平行線になりがちです。
予定を立てるとき
選択肢がいくつかあると、費用や時間、効率を比べる表を作りたくなります。みんなが盛り上がっているお店より、動線と値段が合理的なお店に心が傾きます。

感情型(F)の日常

感情型(F)は、決める前に「この選択はみんなにとってどんな意味があるだろう」とまず考える人です。場の空気や関係の温度をすばやく読み取り、正しいことでも傷つける言い方なら考え直します。自分が大切にしている価値観に反することには、思った以上にきっぱりしています。

仕事で
チームの誰かが疲れていそうなら、スケジュールよりその人の様子を先に気にかけます。フィードバックでも相手が受け取りやすい言葉を選ぶのに時間をかけ、チームの雰囲気が悪いと成果が出ても働く楽しさが減ってしまいます。
友だちと
友だちの話し方がいつもと違うと、すぐに気づきます。集まりで取り残されている人がいないか気を配り、友だちのうれしい知らせを心から祝うことにエネルギーを惜しみません。
恋愛で
恋人と気持ちを分かち合う会話で、距離が縮まったと感じます。「そのときどんな気持ちだった?」とよく聞き、ちょっとした口調の変化や返信の温度にも心が動くことがあります。
ぶつかったとき
ぶつかると、問題そのものより関係が壊れることをまず心配します。言いにくいことを先延ばしにして、さみしさが一度にあふれることもあり、論理だけで押してくる相手の前では言葉に詰まりやすくなります。
予定を立てるとき
お店ひとつ選ぶにも「みんな大丈夫かな」とまず考えます。辛いものが苦手な人や、今日元気のない人のことを、自然と計画に織り込みます。

よくある誤解

  • 誤解 Tは冷たくて共感力がない。

    実際は 思考型も共感します。ただ、共感を「解決してあげること」で表すことが多いので冷たく見えることがあります。解決策を差し出すのも、その人なりのやさしさです。

  • 誤解 Fは感情的で論理的でない。

    実際は 感情型の判断にもはっきりした論理があります。その論理の中心に、原則ではなく人と価値観があるだけです。大切な価値観がかかった問題では、誰よりもきっぱりすることもあります。

  • 誤解 Tは男性的、Fは女性的な傾向だ。

    実際は 4つの指標の中で性別による平均の差がもっとも一貫して報告されている軸ですが、個人差のほうがはるかに大きく、どの性別にもTとFの人がたくさんいます。「男性はT、女性はF」という思い込みが、かえって自分の好みをわかりにくくすることもあります。

  • 誤解 Tの人は人を傷つける。

    実際は 共感より先に解決策が出てくると、そう受け取られやすいだけです。違いは表し方の順番であって、気持ちの大きさではありません。お互いの順番がわかれば、笑って流せるようになります。

極T・極F、そしてその間

「極T」は友だちの愚痴を聞いていても思わず「で、結論は?」と言ってしまい、不公平なルールには場が凍っても指摘します。「極F」は断りのひと言を何度も書き直し、誰かががっかりする決断なら自分が損をするほうを選ぶこともあります。どちらにもはっきりした長所がありますが、行き過ぎると片方は関係を、もう片方は自分自身を見失いがちです。

真ん中寄りの人は、仕事では原則を、親しい間柄では気持ちを先に見るというように、基準を使い分けます。そのため同僚には「Tっぽい」、家族には「Fっぽい」と言われることもあります。この軸が50%付近なら、どんな場面でどちらの基準が先に出るかを書き出してみるほうが、文字ひとつより役に立ちます。

T側のパーセントが高いことは冷たさの度合いを、F側が高いことはやさしさの度合いを表すものではありません。数字は、判断するときに原則側の文と人側の文のどちらに、より一貫して同意したかを示すだけです。

mind.ioの診断はこの指標をこう計算します

この軸には8つの文があり、半分は一方の文字、半分はもう一方の文字を指す文です。それぞれに「まったくそう思わない」から「とてもそう思う」までの5段階で答えると、真ん中(どちらともいえない)からの距離が、その答えが傾く側に加算されます。両側の合計の差を、完全に打ち消し合えば50%、端まで傾けば100%になるよう換算したものが結果画面のバーです。

つまり「J 81%」は、Jの度合いが81だとか、81%の確率でJだという意味ではありません。今回の回答が8つの文でどれだけ一貫して片側に傾いたかを表します。50%は両側の回答がちょうど打ち消し合った状態、100%は8問すべてでその文字側の端を選んだ状態、つまりその文字を指す文には「とてもそう思う」、反対の文字を指す文には「まったくそう思わない」と答えた状態です。1問の答えを1段階動かすと、約3ポイント動きます。

結果画面は傾きを4段階で読みます。勝った側が54%以下なら「ほぼ半々」の表示がつき、そうした軸が1〜2個のときは1文字だけ違うタイプもあわせて示します(3つ以上なら、タイプの代わりに該当する軸を示します)。55〜64%はやや、65〜79%ははっきり、80%以上はとてもはっきり傾いていると読みます。ちょうど50%のときは、MBTIの一般的なルールにならって後ろの文字(I・N・F・P)が表示され、「ほぼ半々」の表示もつきます。50%付近の文字が受け直しで変わりやすい理由はMBTIの結果が変わる理由にまとめています。

思考型と感情型がうまくやっていくには

思考型と感情型が一番すれ違いやすいのは、どちらかがつらい話を打ち明けたときです。感情型はまず気持ちをわかってほしいと願い、思考型は早く問題を解いてあげることが助けになると信じています。どちらも相手のための行動なのに、受け取る側にはそれぞれ「どうして味方してくれないの」「どうして解決しようとしないの」と聞こえます。

この二人が一緒に決めると、結論がしっかりします。思考型が基準と根拠を立て、感情型がその決定が人にどう受け止められるかを確かめれば、正しくて、しかも受け入れられる結論に近づきます。

すぐに試せる習慣

  • つらい話をするときは「今は解決策じゃなくて聞いてほしい」「どうしたらいいか一緒に考えて」のように、ほしい反応を先に伝えてみてください。
  • 思考型は直してほしい点を言う前に、相手の意図やかけた手間を一文で先に認めてみてください。
  • 感情型はさみしさをため込まず、「ここは実はこう感じた」と小さく、早めに伝えてみてください。
  • 大事な決断は「何が正しいか」と「誰がどう感じるか」を別々に書き出し、二つのリストを並べてから選んでみましょう。

この違いが見える相性ページ

思考型(T)の8タイプ · 感情型(F)の8タイプ

T/Fについてよくある質問

MBTIのTとFの違いは何ですか?

T(思考)とF(感情)は、決めるときに最初に頼る基準についての好みを表します。思考型は原則や論理、一貫性をまず確かめ、感情型は関わる人の気持ちや価値観、関係への影響をまず思いやります。感情の強さや共感力の差を測る指標ではありません。

Tは共感力がないのですか?

いいえ。思考型も共感しますが、その気持ちを解決策や実際の手助けで表すことが多いのです。慰めを期待していた人には冷たく聞こえることがあるので、ほしい反応を先に伝えると、思考型も聞き役に回りやすくなります。

TとFのカップルがうまくいくには?

つらい話をするとき、聞いてほしいのか解決策がほしいのかを先に伝えるのが一番効果的です。思考型は指摘より先に認めることを、感情型はさみしさをため込む前に小さく伝えることを練習してみてください。基準の違う二人で決めたことは、むしろしっかりしたものになります。

T/Fの結果が場面によって違う気がします。

この軸は、仕事と親しい人の前とで基準を使い分ける人が多いのです。答えるときに職場を思い浮かべたか家族を思い浮かべたかで、結果が動くこともあります。50%付近だったなら、T/Fだけが違う二つのタイプの説明を読み比べてみてください。

MBTI診断で自分の傾きを確かめる

32問・約4分。4文字だけでなく、軸ごとに何%傾いているか、50:50に近い軸はどこかを表示します。

MBTI診断で自分の傾きを確かめる

MBTI®はThe Myers-Briggs Companyの登録商標です。この解説とmind.ioの診断は公式MBTI®検査とは関係のない非公式の自己理解ツールで、心理診断ではありません。同じ文字でも表れ方は人によって異なります。