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解釈ガイド

内向型と外向型の違いを研究から:アンビバート、外向的にふるまう効果、内気との違い

内向型と外向型の違いを研究から整理。外向性は二つのタイプではなく連続体で、多くの人は中間に。アンビバート、内気や社交不安との違い、外向的な人は幸せか、外向的にふるまう実験まで。

内向と外向、性格研究では何を指すのか

「内向型」「外向型」は日常でよく使われる言葉ですが、性格心理学では人を二つの種類に分けるより、性格の5因子(ビッグファイブ)の一つである外向性がどれくらい高いかを得点で見ます。外向性が低い側を内向的と呼びます。ビッグファイブの性格検査BFI-2は、外向性を三つの側面に分けています。ほかの人に近づいて関わりたいという「社交性」、人前で自分の意見や目標を表に出す「自己主張」、そして熱意や興奮のような高まった前向きな気分と活動量を含む「活力」です。同じ論文が整理した別のモデルでは、外向性を「熱意」と「自己主張」の二つの側面に分けています(Soto & John, 2017)。

外向性の中心に何があるのかは、研究者の間でも意見が分かれています。39か国の参加者を含む四つの研究をまとめた2000年の論文は、外向性の下位要素を一つにまとめているのは社交性ではなく報酬への感受性で、こうしてまとまった外向性は快い感情と強く関連していると報告しました。外向的な人が社交的なのは報酬感受性の副産物かもしれない、という解釈です(Lucas ほか, 2000)。一方、2002年の論文は200人のデータから、外向性の核心は社会的な注目を集める行動傾向だと反論しました(Ashton ほか, 2002)。ただ、どちらの研究も、人と一緒にいるのが好きなこと自体を外向性の核心とは見ていません。二つの研究は要旨だけを確認しました。

MBTIのE(外向)とI(内向)も、この次元と関連しています。19〜93歳の男性267人と女性201人のデータを分析した1989年の研究は、MBTIの四つの指標が性格の5因子のうち四つの特性の一部を測っていると報告しました。しかし、MBTIが本当に二つに分かれる好みや質的に異なるタイプを測っているという根拠は見つからず、比較的独立した四つの次元を測っていると結論づけています(要旨による。McCrae & Costa, 1989)。MBTIとビッグファイブの比較で説明したとおり、MBTIは結果をEかIの一文字で示すため、外向側にわずかに傾いた人と内向側にわずかに傾いた人が別の文字になりますが、ビッグファイブではどちらも中くらいの得点として読まれます。MBTIのEとIが日常でどう表れるかはEとIの違いにまとめています。

この記事では、内向と外向が実際にどう分布しているのか、アンビバート(両向型)とは何か、内気や社交不安とどう違うのか、外向的な人は本当に幸せなのか、外向的にふるまう実験で何がわかったのか、「内向型は一人で充電する」のようなよく聞く言葉が研究とどれくらい合っているのかを整理します。繊細さ(HSP)と内向性の違いはHSPと内向型の違いで別に扱っています。mind.ioのビッグファイブ診断は、外向性を六つの文で測ります。「初めて会う人と話す機会を、自分からつくるほうだ」「大勢で集まると、会話を引っ張るより静かにしているほうだ」といった文です。

二つのグループではなく連続体:多くの人は中間、アンビバート(両向型)

外向性の得点は、内向型のグループと外向型のグループに分かれるわけではありません。ウォートン・スクールのアダム・グラントは2013年の論文でほかの研究を引きながら、世界の人々の外向性はふつう釣り鐘型の分布になり、多くの人は中間のどこかにいると書いています。「アンビバート(ambivert)」、日本語で両向型とは、このように外向性の連続体の中間にいる人を指す言葉です(Grant, 2013)。下で紹介する営業の研究では、7点満点の尺度で3.75〜5.50点の人をアンビバートとしてまとめました(Grant, 2013)。

MBTIの得点でも同じ姿が見られました。リーダーシップ研修の参加者約12,000人のMBTI得点を分析し直した2002年の研究は、以前に得点が二つの山に分かれると報告されたのは採点ソフトの初期設定による見かけ上のもので、計算に使う求積点を増やすと四つの指標すべてで得点が中央に強く集まったと報告しています(要旨による。Bess & Harvey, 2002)。中央に集まるということはEとIの境目の近くにいる人が多いということで、こうした人は受け直したときに文字が変わりやすくなります。この点はMBTIの正確さのガイドで詳しく扱っています。

アンビバートを直接扱った研究には、2013年の営業の研究があります。外向的な人ほど営業が得意だと思われがちですが、グラントが引用したまとめによると、3,800人を超える営業職を対象にした35の研究をまとめた三つのメタ分析で、外向性と営業成績の平均相関は.07にとどまり、0と有意に違いませんでした。グラントは、米国でアウトバウンド型のコールセンターを運営する会社1社の従業員807人に調査を送り、回答した340人の外向性を測って、その後3か月間の売上を勤務時間と勤続期間を考慮しながら追跡しました。外向性と売上の関係は直線ではなく、逆U字型でした。7点満点の外向性尺度で3.75〜5.50点の従業員は1時間あたり平均154.77ドルを売り上げ、内向的な従業員(120.10ドル)や外向的な従業員(125.19ドル)を上回り、3か月の売上は内向的な従業員より24%、外向的な従業員より32%多くなりました(Grant, 2013)。

ただし、これは平均年齢19.9歳、71%が男性という1社の従業員を3か月追った、一つの相関研究です。外向性は4項目の短い尺度で測られており、グラント自身も、短い尺度は長い尺度より信頼性が低く、より包括的な測定で確かめる必要があると書いています。曲線の関係を加えて増えた売上の説明力は2%でしたが、グラントは、この程度の効果でも採用や進路の判断には意味がありうること、またこうした分析は効果を小さく見積もりうることを付け加えています(Grant, 2013)。1998年のメタ分析では、外向性の下位側面の一つである「potency(主導性)」が、営業職に対する上司の評価(r = .28)や客観的な売上(r = .26)と関連していたという結果もあります(要旨による。Vinchur ほか, 1998)。ですから「アンビバートが一番営業に向いている」は確定した事実というより、さらに確かめる必要のある興味深い結果として読むのが妥当です。

内向は内気や社交不安と同じなのか

内向的な人は気が小さい、人見知りだと思われがちですが、研究ではこの二つを区別します。心理学者のチークとバスは1981年の研究で、社会的な場面で萎縮して不安になる「内気さ」と、ほかの人と関わりたいと思う、外向性の一要素である「社交性」を別々に測る尺度を作りました。この研究を紹介した2014年の論文によると、二つは入れ替えて使える概念ではなく、内気な人が必ずしも社交性が低いわけではありません。同じ論文は、二つの特性が中程度の負の相関を示すとも書いています(Tang ほか, 2014)。チークとバスの元の論文は確認できなかったため、この説明は2014年の論文に従っています。

チークとバスは、内気さと社交性が高い人・低い人を選び、慣れない社会的場面で関わり合ってもらいました。すると、内気さと社交性がどちらも高い人、つまり人に近づきたいのに萎縮してしまう人が、最も不安そうなふるまいを見せました。研究者たちはこれを、近づきたい気持ちと避けたい気持ちがぶつかる葛藤だと解釈しています(Tang ほか, 2014)。ですから「人は好きだけれど、慣れない場では緊張する」という人は、内向的というより内気な傾向が強いのかもしれません。

社交不安症(社交不安障害)はまた別の話です。成人を対象にした175の研究をまとめた2010年のメタ分析では、社交恐怖(社交不安症)と診断された人たちは外向性が低い方向に大きな差を示しました(d = −1.31)。ただし、分析されたすべての診断グループで神経症傾向(情緒の敏感さ)が高く(平均d = 1.65)、差は一般の人々の標本より患者の標本で大きく出ていました(要旨による。Kotov ほか, 2010)。グループの平均を比べた結果なので、内向的な人が社交不安症になるという意味ではありません。

内向性は誰もが持つ性格特性の一つの方向で、社交不安症は、人からの評価への恐れと回避が生活に支障をきたすときにつけられる診断です。人と会う場が怖くて避けてしまい、そのために日常がつらいなら、社交不安症のガイドで基準と相談先を確かめてください。mind.ioには社交不安の検査はありません。

外向的な人のほうが幸せなのか

外向性と幸福の関連は、いくつものメタ分析で繰り返し報告されてきました(Kim ほか, 2018)。2008年のメタ分析は、性格検査NEOを使った50を超える研究から、外向性とポジティブな感情の相関をr = .44と報告しています(Steel ほか, 2008)。ただ、外向性の下位要素の一つは前向きな感情の傾向そのものを含んでいるため、外向性とポジティブな感情の関連には概念が重なる部分もあります(Kim ほか, 2018)。そうした重なりのない人生満足度との相関は、メタ分析でおよそr = .25〜.35で、五つの性格特性をまとめて人生満足度を予測すると、外向性の係数は平均b = .17に小さくなりました(Steel ほか, 2008などを紹介したKim ほか, 2018による)。

こうした数値も多くは北米の大学生のデータに基づいており、同じ人が外向性と幸福の両方を自己評価すると、関連が大きく出やすくなります(Kim ほか, 2018)。2018年の研究は、カナダ・米国・英国・ドイツ・日本の大学生と全国を代表する標本で五つの研究を行い、こうした回答の仕方の影響を統計的に取り除きました。外向性は北米の三つの標本で人生満足度を独自に予測しましたが(b = .217〜.232)、ほかの国では弱いか、ほとんど見られませんでした。係数は日本が.153(2012年の全国オンライン調査、952人)、英国が.126、ドイツが.078でした。ただし、日本の標本は信頼区間が広く、北米やドイツの推定値とも重なっていて、研究者たちは日本の結果だけでは確かな結論は出せないとしています。研究者たちは、外向性が人生満足度に与える効果は小〜中程度(.20)で、主に北米の文化で見られると結論づけています(Kim ほか, 2018)。

まとめると、外向的な人が平均してポジティブな感情を多く報告するのはかなり一貫した結果ですが、人生全体への満足との関連は思われているより小さく、文化によっても変わります。また、これは関連であって原因ではありません。外向的だから楽しいのか、楽しいから外向的にふるまうのか、ほかの何かが両方に影響しているのかは、相関研究だけでは見分けられません。平均の話であって、内向的な人は幸せになりにくいという意味でもありません。そこで研究者たちは、人に外向的にふるまってもらう実験で原因を確かめようとしました。

外向的にふるまうと気分は上がるのか:実験の結果

2002年の研究では、参加者が2週間、3時間ごとに自分の行動と気分を記録し、どの参加者も、外向的にふるまっていたときのほうが内向的にふるまっていたときより楽しかったと報告しました。同じ論文の実験でも、外向性を操作すると同じ関係が見られました(要旨による。Fleeson ほか, 2002)。こうした実験はふつう、10分ほどの1対1の話し合いで外向的または内向的にふるまってもらう形で、外向的なふるまいはポジティブな感情を高めたもののネガティブな感情には影響せず、もともとの性格による効果の有意な違いはなかったとまとめられています(Margolis & Lyubomirsky, 2020)。

2012年の二つの実験も、内向的な人が自分の傾向に反して外向的にふるまったとき、ポジティブな感情は高まり、ネガティブな感情は増えなかったと報告しました。認知課題の成績が落ちたのは、むしろ内向的にふるまうよう指示された外向的な人たちでした(要旨による。Zelenski ほか, 2012)。では、内向的な人はなぜ外向的なふるまいを控えがちなのでしょうか。2013年の研究は、内向的な人が外向的にふるまうときの楽しさを実際より小さく、ネガティブな感情や人目を気にする感じを実際より大きく予想する傾向を見いだしました(要旨による。Zelenski ほか, 2013)。

しかし、短い実験と日常生活は違います。2019年にオーストラリアのメルボルンで行われたランダム化比較試験は、18〜55歳の147人を二つのグループに分け、1週間、一方には人と関わるときに「できるだけ大胆に、よく話し、社交的に、活動的に、自己主張して」ふるまうよう、もう一方には「控えめに、繊細に、落ち着いて、謙虚に、静かに」ふるまうよう指示しました。平均すると、外向的にふるまったグループのほうがもう一方のグループよりポジティブな感情と「自分らしい」という感覚が高く、ネガティブな感情や疲れには有意な差はありませんでした。ところが、内向性が強い参加者ほどポジティブな感情の伸びは小さく、ネガティブな感情と疲れは増え、自分らしさの感覚は下がりました。とても内向的な参加者では、指示を受けても外向的なふるまいそのものが増えませんでした(Jacques-Hamilton ほか, 2019)。

研究者たちは、この結果はこれまでの研究と異なるため、再現されるまで慎重に解釈すべきで、こうした個人差を十分に検証できるほど標本は大きくなかったと述べています。介入が終わって2週間後には、幸福に関する指標で二つのグループの間に有意な差は残っていませんでした。研究者たちは、外向的にふるまうよう勧めることが目的ではないとも付け加えています(Jacques-Hamilton ほか, 2019)。

異なる結果の研究もあります。米国西部の大学生131人が、1週間は「よく話し、自己主張し、思いつきで」、もう1週間は「慎重に、静かに、口数少なく」ふるまった2020年の研究では、外向的にふるまった週にポジティブな感情やつながりの感覚、没頭(フロー)が増え、内向的にふるまった週に減りましたが、この効果にもともとの外向性の高さによる有意な違いは見られませんでした。ただし、幸福感の尺度では2週間の差は有意ではなく、どちらのふるまいも大学生にとって良いものだと説明されていて、何の指示も受けない比較グループがなかったという限界があります(Margolis & Lyubomirsky, 2020)。1日15分を5日間、決められたふるまいをした三つの研究でも、外向的なふるまいをした人はその場のポジティブな感情が、内向的なふるまいや対照課題をした人より高く、この効果が外向的な人でより大きいという強い証拠はありませんでした(要旨による。van Allen ほか, 2021)。

まとめると、外向的にふるまったその瞬間に気分が上がる傾向は、多くの実験で繰り返し見られています。しかし、1週間ずっと自分の傾向と違うふるまいを続けることが、とても内向的な人にも良いのかは研究によって結果が異なり、まだ結論は出ていません。2020年の研究者たちも、方法の違いや単なる標本のばらつきが結果を分けた可能性があると見ています(Margolis & Lyubomirsky, 2020)。

よく聞く言葉を確かめる:一人で充電する、より深く考える

「内向型は人と会うと消耗し、一人にならないと充電できない」という考えは、スーザン・ケインの『内向型人間の時代』(原題 Quiet、2012年)のような一般書や講演を通じて広まりました。2020年の論文は、こうした本や講演が、かなりの数の人が濃い人づきあいを消耗するものと感じ、回復には一人の時間が必要だという考えを広め、多くの人の共感を呼んだものの、科学的な根拠はあまりなかったとまとめています(Leikas, 2020)。

48人が12日間、1日5回、自分の行動と気分を記録した2017年の研究では、外向的にふるまったその時には気分が良く疲れも少なかったものの、約3時間後には疲れが増していました。この関係に性格特性による有意な違いはなく、その間に会った人の数が、後の疲れとの関係を一部説明していました。外向的なふるまいだけでなく、誠実なふるまいのあとにも約3時間後に疲れが増していました(要旨による。Leikas & Ilmarinen, 2017)。ヘルシンキ大学の学生74人を調べた2020年の追試も、社交的にふるまってから2〜3時間後に疲れが増すパターンを確かめました。論文は、社交的なふるまいは内向型だけでなく誰にとっても一時的な疲れと関連しているようだと書く一方で、社交的なふるまいは全体としては望ましい結果と結びついていることも強調しています。ただし、この関係が性格によって変わるかどうかをきちんと検証するには標本が小さかったとも述べています(Leikas, 2020)。

ですから、たくさんの人と会ったあとに疲れるのは、内向型だけのことではないのかもしれません。とはいえ、先の2019年の実験のように1週間ずっと外向的にふるまってもらうと内向的な参加者の疲れが増えたという結果もあり(Jacques-Hamilton ほか, 2019)、性格による違いがまったくないとも言い切れません。一人の時間については、一人でいると、わくわくした気持ちや張りつめた気持ちのような高ぶった感情がどちらも落ち着き、自分で選んだ一人の時間はリラックスやストレスの軽減につながりうるという実験結果があります。この結果は内向性と結びつけて報告されたものではありません(要旨による。Nguyen ほか, 2018)。

「内向型はより深く考える」という言葉もよく耳にします。しかし、ビッグファイブでは、考えやアイデアへの好奇心(知的好奇心)は外向性ではなく、別の特性である開放性で測ります(Soto & John, 2017)。この記事が参照した研究の中に、内向性と考えの深さを直接比べたものはありませんでした。

ケインの本は、欧米の文化には外向性をひいきする偏りがあると主張した本としても紹介されています(Grant, 2013)。外向性と人生満足度の関連は北米で最もはっきりしていましたが、この差は欧米と非欧米の間ではなく、北米とそれ以外の国(英国やドイツを含む)の間に見られ、2018年の研究者たちは文化がこの関係を調整しうる根拠と見ています(Kim ほか, 2018)。この本はまた、内向的な人に外向的にふるまうよう押しつけるのは害になりうるという主張の例としても引用されますが(Jacques-Hamilton ほか, 2019)、前に見たように短い実験ではそうした代償は見られず、1週間の試験の一つではとても内向的な人に代償が見られましたが、別の1週間の研究では性格による有意な違いは見られませんでした(Margolis & Lyubomirsky, 2020)。この記事は本そのものは確認しておらず、研究論文での紹介のされ方に従っています。

研究から持ち帰れること

まず、「自分は内向型か外向型か」ではなく、「外向性の連続体のどのあたりにいるか」と問いを変えてみてください。多くの人は中間のどこかにいて(Grant, 2013)、人は日常の中でそれぞれの特性の全範囲を行き来しながらふるまっていることを示す経験サンプリング研究もあります(Leikas & Ilmarinen, 2017による整理。要旨による)。ビッグファイブ診断は外向性を得点で、MBTI診断はEとIのどちらの好みが強いかを示します。外向性が中くらいだったなら、外向性のプロフィールの中間の説明もあわせて読んでみてください。

外向的にふるまってみたいなら、小さく始めることもできます。短い実験では外向的なふるまいがその場の気分を高め、内向的な人はその楽しさを実際より小さく予想する傾向がありました(Zelenski ほか, 2013)。2019年の研究者たちは、「できるだけ」ではなく1日に数回の関わりのような負担の少ないやり方のほうが内向的な人には合うかもしれないと提案していますが、これはまだ試されていない提案です(Jacques-Hamilton ほか, 2019)。1週間ずっと傾向と違うふるまいを続けるのは、とても内向的な人には負担になりうるという結果もあるので、合わないと感じたらやめてかまいません。

社交的にふるまったあと数時間たってから疲れが増えることがあるので(Leikas, 2020)、発表や集まりが重なった日の翌日には、休む時間をあらかじめ空けておくのも一つの方法です。ただし、この助言そのものの効果は試されていません。外向的な人が有利だと思われがちな営業でも、外向性と成績の平均的な相関は小さく、アンビバートの研究は1社の結果です(Grant, 2013)。話す量や休み方の違いでカップルやチームがぶつかるなら、EとIの違いにまとめたヒントも参考にしてください。

人を避ける理由が好みではなく恐れなら、あるいは一人の時間が休息ではなく孤独に感じられるなら、性格以外のことに目を向けるときかもしれません。人からの評価が怖くて日常が止まってしまうなら社交不安症のガイドを、孤独が長く続いているなら孤独のガイドを、気分が沈んで楽しめない状態が続くならうつ病の症状のガイドを見てください。

よくある質問

Q. 内向型と外向型はどう見分けるのですか? アンビバートという別のタイプがあるのですか? A. 性格研究では外向性を連続した得点として捉え、多くの人は中間のどこかにいると考えます(Grant, 2013)。アンビバート(両向型)は、その中間にいる人を指す言葉です。MBTIの得点も、二つのグループに分かれるより中央に集まっていました(Bess & Harvey, 2002)。

Q. 外向的な人のほうが幸せなのですか? A. 平均すると、外向性はポジティブな感情と関連しています(r = .44、Steel ほか, 2008)。ただ、人生満足度との関連は小〜中程度で、北米より英国・日本・ドイツの標本で弱くなっていました(Kim ほか, 2018)。関連であって、外向性が幸福の原因だという意味ではありません。

Q. 内向的な人が外向的にふるまえば、もっと幸せになれますか? A. 短い実験では、内向的な人も外向的にふるまうとポジティブな感情が高まりました(Zelenski ほか, 2012)。1週間のランダム化比較試験では平均して効果がありましたが、内向性の強い人ではネガティブな感情や疲れが増え(Jacques-Hamilton ほか, 2019)、別の1週間の研究では性格による有意な違いは見られませんでした(Margolis & Lyubomirsky, 2020)。まだ結論は出ていません。

Q. 内向的というのは、気が小さいということですか? A. 同じ意味ではありません。内気さと、外向性の一要素である社交性は別の特性で、内気な人が必ずしも社交性が低いわけではありません(Tang ほか, 2014)。人からの評価が怖くて人を避けてしまうなら、社交不安症のガイドを見てください。

Q. 人と会ったあと、ひどく疲れます。内向型だからでしょうか? A. そうとは限りません。社交的にふるまってから数時間後に疲れが増えるパターンが見られ、性格による有意な違いはありませんでした(Leikas & Ilmarinen, 2017; Leikas, 2020)。ただし、これらの研究は性格による違いを検証するには小さなものでした。休んでも疲れが取れないなら、燃え尽きからの回復のガイドも見てください。

Q. 人と会うのがつらくて一人で過ごすうちに、何もかも意味がなく、消えてしまいたくなりました。 A. 一人で抱えないでください。すぐに相談窓口(よりそいホットライン 0120-279-338、24時間・無料)に連絡してください。今すぐ命の危険があるときは、119(救急)または110(警察)に連絡してください。気分の落ち込みが長く続くならうつ病の症状のガイドも、孤独が長く続くなら孤独のガイドも見てください。

参考文献:Soto, C. J., & John, O. P. (2017), The next Big Five Inventory (BFI-2): developing and assessing a hierarchical model with 15 facets to enhance bandwidth, fidelity, and predictive power, Journal of Personality and Social Psychology 113(1), 117-143, https://doi.org/10.1037/pspp0000096; Lucas, R. E., Diener, E., Grob, A., Suh, E. M., & Shao, L. (2000), Cross-cultural evidence for the fundamental features of extraversion, Journal of Personality and Social Psychology 79(3), 452-468, https://doi.org/10.1037/0022-3514.79.3.452; Ashton, M. C., Lee, K., & Paunonen, S. V. (2002), What is the central feature of extraversion? Social attention versus reward sensitivity, Journal of Personality and Social Psychology 83(1), 245-252, https://doi.org/10.1037/0022-3514.83.1.245; McCrae, R. R., & Costa, P. T. (1989), Reinterpreting the Myers-Briggs Type Indicator from the perspective of the five-factor model of personality, Journal of Personality 57(1), 17-40, https://doi.org/10.1111/j.1467-6494.1989.tb00759.x; Grant, A. M. (2013), Rethinking the extraverted sales ideal: the ambivert advantage, Psychological Science 24(6), 1024-1030, https://doi.org/10.1177/0956797612463706; Bess, T. L., & Harvey, R. J. (2002), Bimodal score distributions and the Myers-Briggs Type Indicator: fact or artifact?, Journal of Personality Assessment 78(1), 176-186, https://doi.org/10.1207/S15327752JPA7801_11; Vinchur, A. J., Schippmann, J. S., Switzer, F. S., & Roth, P. L. (1998), A meta-analytic review of predictors of job performance for salespeople, Journal of Applied Psychology 83(4), 586-597, https://doi.org/10.1037/0021-9010.83.4.586; Tang, A., Beaton, E. A., Schulkin, J., Hall, G. B., & Schmidt, L. A. (2014), Revisiting shyness and sociability: a preliminary investigation of hormone-brain-behavior relations, Frontiers in Psychology 5, 1430, https://doi.org/10.3389/fpsyg.2014.01430; Cheek, J. M., & Buss, A. H. (1981), Shyness and sociability, Journal of Personality and Social Psychology 41(2), 330-339, https://doi.org/10.1037/0022-3514.41.2.330; Kotov, R., Gamez, W., Schmidt, F., & Watson, D. (2010), Linking “big” personality traits to anxiety, depressive, and substance use disorders: a meta-analysis, Psychological Bulletin 136(5), 768-821, https://doi.org/10.1037/a0020327; Steel, P., Schmidt, J., & Shultz, J. (2008), Refining the relationship between personality and subjective well-being, Psychological Bulletin 134(1), 138-161, https://doi.org/10.1037/0033-2909.134.1.138; Kim, H., Schimmack, U., Oishi, S., & Tsutsui, Y. (2018), Extraversion and life satisfaction: a cross-cultural examination of student and nationally representative samples, Journal of Personality 86(4), 604-618, https://doi.org/10.1111/jopy.12339; Fleeson, W., Malanos, A. B., & Achille, N. M. (2002), An intraindividual process approach to the relationship between extraversion and positive affect: is acting extraverted as “good” as being extraverted?, Journal of Personality and Social Psychology 83(6), 1409-1422, https://doi.org/10.1037/0022-3514.83.6.1409; Margolis, S., & Lyubomirsky, S. (2020), Experimental manipulation of extraverted and introverted behavior and its effects on well-being, Journal of Experimental Psychology: General 149(4), 719-731, https://doi.org/10.1037/xge0000668; Zelenski, J. M., Santoro, M. S., & Whelan, D. C. (2012), Would introverts be better off if they acted more like extraverts? Exploring emotional and cognitive consequences of counterdispositional behavior, Emotion 12(2), 290-303, https://doi.org/10.1037/a0025169; Zelenski, J. M., Whelan, D. C., Nealis, L. J., Besner, C. M., Santoro, M. S., & Wynn, J. E. (2013), Personality and affective forecasting: trait introverts underpredict the hedonic benefits of acting extraverted, Journal of Personality and Social Psychology 104(6), 1092-1108, https://doi.org/10.1037/a0032281; Jacques-Hamilton, R., Sun, J., & Smillie, L. D. (2019), Costs and benefits of acting extraverted: a randomized controlled trial, Journal of Experimental Psychology: General 148(9), 1538-1556, https://doi.org/10.1037/xge0000516; van Allen, Z. M., Walker, D. L., Streiner, T., & Zelenski, J. M. (2021), Enacted extraversion as a well-being enhancing strategy in everyday life: testing across three, week-long interventions, Collabra: Psychology 7(1), 29931, https://doi.org/10.1525/collabra.29931; Leikas, S. (2020), Sociable behavior is related to later fatigue: moment-to-moment patterns of behavior and tiredness, Heliyon 6(5), e04033, https://doi.org/10.1016/j.heliyon.2020.e04033; Leikas, S., & Ilmarinen, V.-J. (2017), Happy now, tired later? Extraverted and conscientious behavior are related to immediate mood gains, but to later fatigue, Journal of Personality 85(5), 603-615, https://doi.org/10.1111/jopy.12264; Nguyen, T. T., Ryan, R. M., & Deci, E. L. (2018), Solitude as an approach to affective self-regulation, Personality and Social Psychology Bulletin 44(1), 92-106, https://doi.org/10.1177/0146167217733073

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