愛着スタイルの組み合わせ
回避型と恐れ・回避型の関係:ふたつの愛着スタイルが出会うとき
ふたりとも感情が大きくなると一歩引く組み合わせです。ただ、恐れ・回避型の人は離れたあとも近さを恋しく思うので、同じ距離でも感じる重さが違います。
ひと目でわかるポイント
愛着スタイルは今の傾向にすぎず、ふたりの関係の行方を決めるものではありません。恋人だけでなく、友人や家族との関係にも当てはめて読んでみてください。
それぞれに必要なもの
どちらも近づくほど負担を感じる面がありますが、恐れ・回避型の人は同時につながりを強く望んでもいます。回避型の人には自律とゆとりが、恐れ・回避型の人には距離ができても関係が終わったわけではないという確認が必要です。
よくある誤解
回避型の人の静けさは恐れ・回避型の人には見捨てられるサインに感じられ、恐れ・回避型の人が近づいては離れる様子は回避型の人には予測しにくい気分の波に見えることがあります。どちらも傷つかないための反応かもしれません。
一緒に試したいこと
連絡の頻度のようによくぶつかる問題は、気持ちが落ち着いているときに前もって決めておきましょう。「忙しい日も一日一回は一言」のような小さな基準があれば、回避型の人は負担が減り、恐れ・回避型の人は不確かさが和らぎます。
回避型と恐れ・回避型が出会うと
はじめはお互いをせかさないところが心地よく感じられます。恐れ・回避型の人は回避型の人が気持ちを問いつめないことに安心し、回避型の人は恐れ・回避型の人がひとりの時間を理解してくれることをうれしく思います。
すれ違いが生まれるのは、恐れ・回避型の人が近づきたくなったときです。勇気を出して一歩近づいたのに回避型の人の反応がそっけないと、恐れ・回避型の人は「やっぱり近づくと傷つく」という古い思い込みが確かめられたように感じて、深く引きこもってしまいます。
関心を支配と取り違えない余裕と、小さな確認
回避型の人には、相手が近づいてくるのは支配ではなく関心なのだと受け止める余裕が必要です。恐れ・回避型の人には、近づいてみた試みが無視されなかったという小さな確認が必要です。長く感情的な会話より、「ありがとう、わたしも会いたかった」のような短い返事のほうが、ふたりにとって負担なく行き来できる橋になります。
よくある悪循環:誰も先に連絡しない沈黙
小さなさみしさが生まれると、ふたりともすぐには言わずに距離を置きます。回避型の人は時間がたてば元に戻ると考え、恐れ・回避型の人は相手から連絡が来るのを待ちながら、心の中で別れの場面まで思い描いてしまいます。一週間たっても誰も動かないと、恐れ・回避型の人は傷を隠そうとしてさらに冷たくふるまい、回避型の人はその冷たさを見て、相手も距離を望んでいるのだと結論づけてしまいます。
連絡の空白にルールを決める言葉
連絡が途切れたときのルールを前もって決めておきましょう。たとえば三日を過ぎたら、どちらからでも「まだ少しさみしいけど、会いたい」のような一行を送る、という約束です。先に連絡するのは負けではなく、約束を守ることだという意味が生まれます。
回避型の人は、近づいてきた試みへの反応を惜しまないでください。長くなくても「連絡くれてうれしい。週末に会おうか?」と具体的な提案を添えれば、恐れ・回避型の人は勇気を出した甲斐を感じられます。恐れ・回避型の人は、距離を置くときに「怒ってるわけじゃなくて、整理する時間がほしい」と状態を伝えましょう。
誕生日を素通りして疎遠になった友人・家族なら
もともと連絡をあまりとらない友人どうしが、片方の誕生日をうっかり素通りしたのをきっかけに疎遠になる、という関係を思い浮かべてください。ふたりとも相手が先に謝るのを待っているうちに、何年もたってしまうことがあります。家族では、けんかのあとに連絡をとらなくなった親子やきょうだいとして表れます。きっかけになった出来事をすべて解決できなくても、先にあいさつを送ることから再出発できます。
沈黙が何週間も続くとき
沈黙が何週間も続き、もう一度話し始める糸口が見えないなら、カップルカウンセリングのように第三者が対話の枠組みをつくってくれる場が助けになることがあります。恐れ・回避型の人が関係のなかでくり返し見捨てられる感覚を抱くなら、個人カウンセリングでその気持ちの根っこを探るのもよいでしょう。冷たさが相手を孤立させたり支配したりする手段として使われているなら、それは愛着ではなく安全の問題なので、下の案内を確認してください。
関係のことで心がつらく、一人で抱えきれないと感じたら、話を聞いてくれる窓口があります。 よりそいホットライン 0120-279-338 (24時間・無料) · いのちの電話(ナビダイヤル) 0570-783-556 (毎日10:00〜22:00・通話料がかかります) · いのちの電話(フリーダイヤル) 0120-783-556 (毎日16:00〜21:00・無料)
回避型と恐れ・回避型の組み合わせについてよくある質問
回避型と恐れ・回避型は相性がいいですか?
お互いをせかさない点で心地よく始まることもありますが、どちらも先に近づかないと距離が固まりやすい組み合わせです。相性はタイプだけでは決まらず、連絡の空白をどう扱うと約束するかで変わってきます。
恐れ・回避型と回避型の違いは何ですか?
どちらも距離を置く行動を見せますが、回避型は親密さへの欲求を抑えたり、あまり必要ないと感じたりしやすく、恐れ・回避型は親密さを望みながらも怖がります。そのため同じ沈黙でも、恐れ・回避型の人のほうがよりさみしく苦しく感じることがあります。個人差が大きいので、タイプより実際の行動も一緒に見てください。
回避型と恐れ・回避型のカップルは、どれくらい連絡をとるべきですか?
決まった答えはありません。ただ、連絡が途切れたまま数日たったらどうするかを前もって約束しておくほうが、回数を決めるより効果的です。たとえば一日一枚写真を送るなど、ふたりとも負担のない最低限の合図を探してみてください。
連絡が途絶えた回避型と恐れ・回避型の関係は、また戻れますか?
戻れることはあります。どちらかが責めずに短く先に連絡することが始まりです。ただ、つながり直したあとも同じ沈黙をくり返さないよう、さみしさをいつ、どう伝えるかを新しく約束する過程が必要です。
診断ではなく自己理解のための説明です。愛着スタイルは相手や時期によって変わることがあり、ふたりの相性や関係の行方を決めるものではありません。