愛着スタイル・プロフィール
恐れ・回避型 · 近づきたいのに、同時に慎重になる人
近づきたい気持ちと、傷つくのを警戒する気持ちが同時にあります
- #深い願い
- #慎重さ
- #繊細さ
誰かと深くつながりたい気持ちが大きい一方で、いざ近づくと傷つくのが怖くて一歩引きたくなることもあります。近づいては離れる自分の姿に、自分でも戸惑って疲れることがあります。それは心を守ろうとする自然な反応かもしれず、ゆっくり信頼を積み重ねられる関係の中で十分に安心できるようになります。
心が揺れやすい場面
- 相手の態度が温かくなったり冷たくなったり、予測しにくいとき
- 関係が急に近づきすぎて、心の準備ができていないとき
- 衝突の場面で大きな声や非難が飛び交うとき
必要なもの
- ゆっくり、でも着実に積み重なる信頼
- 言葉と行動が一貫した、予測できる相手
- 感情が複雑なときは少し立ち止まってもいいという合意
恋愛では
恋愛ではときめきと警戒心が同時に湧き、近づくほどかえって突き放したくなる瞬間があります。そんなときは「今ちょっと気持ちが複雑なんだ」と状態だけでも伝えると、相手は誤解せずに待ってくれます。
友人・家族との関係では
友人や家族とも、近づいたり離れたりを繰り返して疲れてしまうことがあります。長くそばにいてくれた一人か二人との関係から、ゆっくり信頼を広げていきましょう。
ぶつかったときはこう伝えてみて
「今は感情が大きすぎて、きつい言い方になりそう。少し休んでからまた話してもいい?」
「突き放したように見えたならごめんね。本当は、あなたを失うのが怖かったの」
少しずつ安心感を育てる方法
- 心が揺れたら、まず「今の私は近づきたい?離れたい?」に気づく
- 信頼できる一人と小さな約束を守り、守られる経験を積み重ねる
- 一人で抱えきれない感情は、カウンセリングのような安全な場で一緒に整理してみる
相手がこのタイプなら
- 言葉と行動を一貫させることが、何よりの安心になります
- 相手が引いたときは追いかけたり問い詰めたりせず「待ってるね」と伝えてください
- けんかでは声を落とし、休んでから話そうという合図を一緒に決めておきましょう
恐れ・回避型愛着は親しい関係でこう表れます
恐れ・回避型は「不安」と「回避」の両方が高い状態です。バーソロミューとホロウィッツ(1991)が「自己観」と「他者観」を組み合わせた4分類モデルで「恐れ型」と名づけ、この二つの見方はのちにブレナンら(1998)のECRで「不安」と「回避」の軸に対応づけられました。恋愛では早く近づきたいと思う一方で、いざ相手が近づいてくると疑いがわき、距離を置いて相手が離れていくとまた不安になる、という流れが起きやすくなります。
友人とのあいだでも、気持ちをたくさん注ぐ時期と、連絡を絶って引きこもる時期が交互に訪れがちです。周りからは気分屋と誤解されやすいのですが、内側では「近づきたい」と「傷つきそう」が同時に鳴っていることが少なくありません。
恐れ・回避型の原因として挙げられること
エインズワースの3分類に当てはまらなかった赤ちゃんを、メインとソロモンは「無秩序・無方向型」として別に分類しました。その後の研究では、慰めを求める先が不安定だったり怖く感じられたりした環境との関連が指摘されています。ただし、赤ちゃんの無秩序型と、大人が自分で答えた恐れ・回避型は同じ概念ではありません。
大人の恐れ・回避型が、みな深い傷を負ってきたという意味でもありません。敏感な気質、関係のなかで繰り返された裏切り、いまのストレスが重なって、二つの軸がそろって高くなることもあります。過去の出来事が気がかりなら、それを誰の落ち度かで片づけるより、安全な場でゆっくり扱っていくほうがよいでしょう。
けんかや別れが特につらい理由
衝突の場面では、感情が短い時間で大きく上下します。すがりついたかと思えば急に「もういい」と扉を閉めてしまうので、相手も自分も疲れ果てやすいのです。気持ちが一定のラインを超えたら話をいったん止める、という約束を落ち着いているときに交わしておくと大きな助けになります。
別れたあとは、別れてはよりを戻すことを何度も繰り返す場合もあります。復縁を考えるなら、恋しさがいちばん強いときではなく気持ちが静まった日に決め、もう一度付き合う条件を具体的に話し合ってみてください。繰り返す別れが自分をすり減らしているなら、そこで止めることも自分を大切にする選択です。
連絡や居場所を監視する、友人に会わせない、別れたら危害を加えると脅す、物を投げる、体を傷つける。こうした行動は愛着スタイルで説明できるものではなく、暴力です。その場合は、話し方の工夫より自分の安全が先です。
危険が差し迫っているときはすぐに110番、相談は内閣府「DV相談ナビ」(#8008)へ。
回避型の恋人との話し方:距離をとる相手に近づく現実的な方法 · 「愛着の問題ではないとき」を読む恐れ・回避型でも安心感は育てられます
二つの軸がどちらも高いからといって、変われないわけではありません。言葉と行動が一致する人との関係、強い感情を落ち着かせるスキル、そしてカウンセリングがそろうと、多くの人が安定のほうへ動いていきます。過去のつらい経験がいまの反応に深く絡んでいると感じるなら、そうした経験を扱い慣れたカウンセラーを探すのも一つの方法です。
関係のことで心がつらく、一人で抱えきれないと感じたら、話を聞いてくれる窓口があります。 よりそいホットライン 0120-279-338 (24時間・無料) · いのちの電話(ナビダイヤル) 0570-783-556 (毎日10:00〜22:00・通話料がかかります) · いのちの電話(フリーダイヤル) 0120-783-556 (毎日16:00〜21:00・無料)
揺れたときにつかまる小さな習慣
感情が大きくなったら、まず体を落ち着かせましょう。息を長く吐き、足の裏の感覚に注意を向けるといった単純な方法が、思った以上に効きます。大事な決断はそのあとでも遅くありません。
不安が先に立つときは不安型愛着との付き合い方の落ち着くための練習を、距離をとりたくなるときは回避型愛着との付き合い方にある時間をもらうひと言を参考にしてください。二つの警報が同時に鳴るときは、恐れ・回避型愛着との付き合い方の練習を試してみてください。恋人と望む愛情表現をすり合わせたいなら、愛の言語診断も気軽な会話のきっかけになります。
恐れ・回避型愛着についてよくある質問
恐れ・回避型愛着の原因は何ですか?
一つに決めつけることはできません。研究では、慰めを求める相手が不安定に感じられた経験との関連がよく指摘されますが、気質やその後の人間関係、いまのストレスもあわせて影響します。似た環境でも育ち方は人それぞれなので、原因探しより、いまの回復に目を向けるほうがよいでしょう。
恐れ・回避型の押したり引いたりはわざとですか?
駆け引きとは違います。恐れ・回避型の押したり引いたりは、作戦というより、近づきたい気持ちと傷つくことへの怖さが交互に強まることで起きる傾向です。本人も疲れていることが多いので、「いま気持ちが複雑で」と短くでも状態を言葉にすると、誤解が減ります。
恐れ・回避型愛着は治療が必要ですか?
愛着スタイルは病名ではなく、関係のなかで繰り返される傾向を説明する言葉なので、治療が欠かせないわけではありません。ただ、気分の波で日常がたびたび揺らいだり、過去の出来事が何度もよみがえって苦しかったりするなら、カウンセリングで安全に扱ってみることをおすすめします。一人で抱え込まなくて大丈夫です。
恐れ・回避型と不安型はどう違いますか?
不安型はおもに近づく方向へ動き、恐れ・回避型は近づきたい気持ちと距離をとりたい気持ちの両方が強いのが違いです。そのため恐れ・回避型では、すがったあと急に引くという姿がより多く見られます。実際には二つの軸の上の位置は人によって違い、境目ははっきりしていません。
恐れ・回避型の割合はどれくらいですか?
恐れ・回避型は、愛着を四つのスタイルに分けるときにだけ別に数えられます。四つのスタイルで分類した韓国の大学生265人の研究(JeongとLee、2005年)では、恐れ・回避型に近い恐れ型は6.8%で、四つの中でもっとも少数でした。三つのスタイルに分けた米国の研究にはこの欄がなく、こうした人たちもほかの三つのどれかとして数えられています。ほかの研究の数字と読み方は愛着スタイルの割合のガイドにまとめています。
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診断ではなく自己理解のための説明です。同じタイプでも人や状況によって表れ方は異なります。