本文へスキップ

VIA 強みプロフィール

批判的思考

根拠を確かめながら、偏りのない判断をしようとします。

  • #知恵と知識
VIA強みテストで自分の代表的な強みを見つける

VIAの24の強みのうち、「知恵と知識」の徳目に属する強みです。学び、考え、新しい道を見つける力。

こんなふうに表れます

  • 結論を出す前に、ほかの可能性や当てはまらない例を思い浮かべます。
  • 気持ちと事実を分けて整理する習慣が、頭をすっきりさせてくれます。
  • ただし決断のスピードが落ちることもあるので、「これで十分」という基準が必要です。

強みの活かし方

  • 決める前に、賛成の理由と反対の理由を2つずつ書き出して、バランスをとってみましょう。
  • 情報が足りないときは、追加で確かめることを一つだけ決めて、すぐに動きましょう。
  • 話し合いでは、自分が前提にしていることを一文ではっきり伝えましょう。

使いすぎたときの注意点

すべてを確かめようとすると疲れてしまうので、結論を出す期限を先に設けておきましょう。

今週ためすこと

今週は小さな決断を一つ選び、「これで十分」という基準で24時間以内に決めてみましょう。

同じ徳目の強み · 知恵と知識

  • 創造性
  • 好奇心
  • 向学心
  • 大局観

批判的思考(判断力)は、あら探しではなく開かれた心

VIAでのこの強みの原名はJudgment(判断力)で、open-mindedness(開かれた心)という説明が添えられています。結論を出す前にいくつもの角度から検討し、証拠が変われば考えも改められる力です。中古車を買うとき売り手の話より整備記録を先に確かめる、グループチャットに流れてきた記事の出どころを探す、といった行動が日常の例です。

仕事や勉強では「この数字はどこから来たの?」と尋ねる人として見られます。友人の相談では、片方の話だけで結論を出さず、相手の立場も想像してみようと声をかけるほうです。自分の意見にも同じ厳しさで向き合えるのが、この強みの良いところです。

判断力が過剰なとき、足りないとき

ニーミック(Niemiec, 2019)の黄金の中庸の考え方でいえば、この強みが行き過ぎると、どんな意見にもまず反論する冷笑的な態度や、検討ばかりで決められない分析まひが表れます。ただ聞いてほしい友人に論理の穴を指摘してしまうのも、使いすぎに近い場面です。

足りないときは、最初に聞いた話や声の大きい人の主張に流されやすくなります。忙しいほど確認を飛ばしがちなので、大事な決断の前だけは反対の根拠をひとつ探す習慣を持つとバランスが取れます。

批判的思考を新しいやり方で使ってみる

「代表的な強みを新しいやり方で使う」は、セリグマンら(2005年)が1週間のオンライン実験で試した課題です。当時は幸福感の高まりが半年ほど続いたと報告されましたが、追試の結果はまちまちです。気負わずに試せる練習くらいに考えてください。

判断力なら、ふだん賛成している主張に対する最も強い反論を自分で書いてみましょう。サブスクの契約や旅行先のような小さな選択に長所と短所の表を作る、決めてから1週間後にその判断を見直す「振り返りメモ」も効果的です。

エントリーシート・面接で判断力を表現する

自己PRで「論理的です」と書くより、検討の過程を見せましょう。例:「チームがすぐ導入しようとしたツールの契約条件を比べて隠れたコストを見つけ、代案を二つにまとめて判断を助けました。」反対意見を述べるとき、データをどう準備したかが要点です。

面接では「上司の決定に納得できなかった経験」を聞かれることがあります。自分が正しかったという結論より、新しい情報を聞いて考えを変えた経験も添えると、開かれた心というこの強みの本来の意味が伝わります。

判断力がほかの強みと出会うと

大局観と合わせると、細かな分析が全体の中で意味を持ちます。親切心がそばにあれば指摘が攻撃ではなく助けとして届き、創造性が加わると、問題を見つけるだけで終わらず代案まで出せます。

ビッグファイブの開放性のうち知的な側面と似たところはありますが、同じ概念ではありません。進路とのつながりはVIAとRIASECの読み合わせを参考にしてください。

判断力という強みについて研究が言えること

この強みはピーターソンとセリグマン(Peterson & Seligman, 2004)の『Character Strengths and Virtues』で「知恵と知識」の徳に置かれました。分類を測るVIA-ISは無料で公開され多くの人が回答していますが、自分で評価する形式なので、実際の推論課題の成績とは食い違うこともあります。

24の強みを6つの徳に分ける構造も、因子分析ではうまく再現されず議論があります。得点は「慎重に考えようとする姿勢」として読んでください。

VIAの強み「批判的思考」についてよくある質問

VIAの強み「批判的思考(判断力)」とはどういう意味ですか?

複数の観点から証拠を検討し、新しい情報が出れば考えを改められる開かれた態度のことです。批判がうまいという意味より、早まって決めつけない傾向に近いものです。

判断力が強みの人に向いている仕事は?

アナリスト、監査・品質管理、研究、法務、編集など、根拠を確かめる仕事に合いやすいでしょう。どの分野でこの力を使いたいかは人によって違うので、RIASEC興味検査もあわせて見てください。

批判的思考が強いと、人とぶつかりやすいですか?

伝え方しだいです。相手の意見の良い点から話し、疑問は質問の形で出すと、衝突が減る傾向があります。

判断力が下位だと、決断が苦手なのでしょうか?

順位だけでそうとは言えません。VIA強み診断の順位は自分の強み同士の並びにすぎず、大事な場面では十分に慎重になれます。

VIA強みテストで自分の代表的な強みを見つける →

診断ではなく自己理解のための説明です。同じタイプでも人や状況によって表れ方は異なります。