本文へスキップ

VIA 強みプロフィール

思慮深さ

慎重にリスクを見極め、より安全な道を選びます。

  • #節度
VIA強みテストで自分の代表的な強みを見つける

VIAの24の強みのうち、「節度」の徳目に属する強みです。行き過ぎを抑え、バランスを保つ力。

こんなふうに表れます

  • ミスを減らし、安定した結果を生み出すことができます。
  • 決断の前に情報を集め、いくつかのシナリオを思い描きます。
  • スピードが求められるときは、「最低限の安全策」だけ用意して進めるのもひとつの方法です。

強みの活かし方

  • 決める前に、最悪の場合を一つと、その備えを一つ書き出すだけでも十分です。
  • 大事な作業は簡単なチェックリストを作って、繰り返し使えるようにしましょう。
  • リスクの大きい選択は、まず小さく試して、失敗したときの痛手を抑えましょう。

使いすぎたときの注意点

慎重さが行き過ぎるとチャンスを逃すことがあるので、「決断の締め切り」を決めてみましょう。

今週ためすこと

今週は大事な選択を一つ取り上げ、最悪の場合、その備え、いつまでに決めるかを書き出してみましょう。

同じ徳目の強み · 節度

  • 寛容さ
  • 謙虚さ
  • 自己調整

思慮深さが日常・人間関係・仕事・勉強で生きる場面

思慮深さは、行動する前に結果を見通し、あとで後悔しそうな言葉や選択を避けようとする強みです。大きな買い物の前に口コミを丁寧に比べる、旅行前に緊急連絡先や保険を確認する、感情的になったメッセージをすぐ送らず翌日読み直す、といった姿に表れます。

人間関係では安易に約束しない代わりに、した約束は守るので信頼されます。職場では契約書の細かな条項や日程のリスクに先に気づき、勉強では試験範囲を計画的に分けて一夜漬けを避けることが多いでしょう。

思慮深さが強すぎるとき、弱すぎるとき

ニーミックのいう黄金の中庸から見ると、思慮深さを使いすぎた場合、リスクを検討しているうちに機会を逃したり、決定を先送りして周りをやきもきさせたりします。新しい挑戦をしようとする友人に心配ばかり伝えて、やる気をそいでしまうこともあります。逆に足りないと、衝動的に決めてあと始末に時間を取られます。

バランスを取るコツは、決定の大きさに合わせて考える量を決めることです。やり直せる小さな決定は一日以内、取り返しにくい大きな決定には十分な時間をかける、という基準を前もって分けておくと楽になります。

思慮深さを育てる練習

上位の強みを一週間毎日新しく使う課題は、セリグマンら(2005)で幸福感の上昇と結びついていました。比較に使われたのは効果がほとんどないと予想された活動で、参加者の数や構成にも限りがあるため、結果は参考程度に受け止めるのがよいでしょう。

例:大事な決定の前に「最悪の場合に何が起こり、そのとき自分はどうするか」を書き出す、「もし〜なら〜する」という形で計画を立てる、衝動買いしたくなったらカートに入れて48時間待つ、今月の予算を表に組み直す。すでに慎重すぎる人は、小さな冒険を一つ計画するのもよい練習です。

エントリーシート・面接で思慮深さを長所として伝える

思慮深さは「丁寧さ」「リスク管理」のような仕事の言葉に置き換えると伝わりやすくなります。自己PRでは「屋外イベントの準備中に雨の可能性を早めに検討して屋内の代替会場を確保し、当日雨でも予定を変えずに実施できました」のように、備えたことで生まれた結果を示しましょう。

面接では「決断が遅くありませんか」と聞かれることもあります。「やり直せる決定は速く、大きな決定は根拠を集めてから行います」と自分の基準を話せば、思慮深さが優柔不断とは違うことを示せます。

思慮深さとよく合う強み

批判的思考が加わると、根拠を吟味する力と先を読む力が合わさり、しっかりした判断ができます。自己調整も高ければ立てた計画を最後までやり通しやすく、希望と組むと心配だけで終わらずよい結果に向けて準備できます。

熱意や勇敢さが低めなら、思慮深さがためらいに流れることがあります。決める期限を自分で決めて誰かに伝えておくと助けになります。

VIA-ISの研究から見た思慮深さ

思慮深さは、2004年にピーターソンとセリグマンが整理した24の強みのうち節度の美徳に属し、それを測る自己報告式の検査がVIA-ISです。多くの国の回答を集めると、思慮深さは自分の強みとして挙げられにくい側にとどまる傾向がありました。

6つの美徳という構造には議論があり、マクグラスは強みを「思いやり・探究心・自己統制」の3つにまとめる案を示していて、思慮深さは自己統制の側に置かれます。VIA強み診断で思慮深さが上位なら、VIAとRIASECを重ねて読む方法で合う職場環境も考えてみてください。

VIAの強み「思慮深さ」についてよくある質問

思慮深さが一番の強みだと、臆病ということですか?

いいえ。思慮深さはリスクを避けるより結果を先に考える傾向なので、必要なリスクは取れます。考える深さや決める速さは人によって違います。

思慮深い人に向いている仕事は何ですか?

会計、品質管理、研究、法務、安全管理のように、ミスのコストが大きい仕事で力を発揮しやすいでしょう。ただし強み一つだけで職業を決めるより、興味や価値観もあわせて見てください。

思慮深さの順位が低いと、衝動的な人なのですか?

VIAの順位は自分の中の強み同士を比べた結果なので、下位だからといって衝動的だと決めつけることはできません。ほかの強みで決断している可能性があります。

思慮深さと自己調整はどう違いますか?

思慮深さは行動の前に先を見通す側、自己調整は感情や欲求をおさえて計画を守る側に近い強みです。両方高い人も片方だけ高い人もいて、個人差があります。

考えすぎて動けないときはどうすればいいですか?

情報集めの締め切りを決め、その時点で一番ましな選択をする練習をしてみてください。やり直せる決定かどうかを先に確かめると、気持ちが軽くなります。

VIA強みテストで自分の代表的な強みを見つける →

診断ではなく自己理解のための説明です。同じタイプでも人や状況によって表れ方は異なります。