強み比較ガイド
VIA 強みと RIASEC はそれぞれ何を見せるのか
VIA は力が出る性格の強みを、RIASEC は引かれる活動や職場を示します。24の強みと RIASEC の六角形の違い、二つの結果を重ねて読む例、今の仕事で強みを生かす方法をまとめました。
強みと興味は重なることもありますが、同じ問いではありません
VIA は、どんな形で貢献すると力が出て、自然に繰り返せるかを見ます。そのため、協働のスタイル、問題解決の習慣、自信がつく行動を読むのが得意です。どんな仕事をしていても自分がよく取り出して使う「態度と人柄の道具箱」を見せてくれると考えると分かりやすいでしょう。
RIASEC は、どんな活動や環境が消耗が少なく、より魅力的に感じられるかを問います。まだ十分に得意でなくても興味が高く出ることがある点が VIA と違います。何をする仕事で、どんな雰囲気の職場か、つまり「仕事の舞台」についての好みを示すものといえます。
二つの結果をあわせて見ると、「どんな舞台で、どんな道具を使って働くと自分が最も生き生きするか」という問いに、より具体的に答えられます。この記事では特に、今している仕事や勉強の中で二つの結果を生かす方法に焦点を当てます。
VIA の24の強みと RIASEC の六角形
VIA は24の性格の強みを、知恵と知識、勇気、人間性、正義、節度、超越性という六つの美徳にまとめます。結果ではふつう、点数の高いいくつかを「代表的な強み」として示しますが、この代表的な強みは使えば使うほど疲れるどころか元気が出る強みだという点が大切です。
RIASEC は、現実型、研究型、芸術型、社会型、企業型、慣習型の六つの興味タイプを六角形の上に順番に並べます。六角形で隣り合うタイプは共通点が多く、向かい合うタイプは性質がかなり違います。そのため上位のコードが隣り合っていれば興味の方向は比較的はっきりしており、向かい合うタイプがどちらも高ければ、まったく違う二つの舞台に引かれる人なのかもしれません。
二つの道具の決定的な違いは「職業名との距離」です。RIASEC のコードは職業群と結びつけやすい一方、VIA の強みはどんな職業でも使えるため、一つの職業を勧めるより、今いる場所でどう働くかを教えてくれるのに向いています。
役割の中の貢献を見るなら VIA、方向探索なら RIASEC
すでにしている仕事の中で、自分がどんな形で最も生き生きするかを見たいなら、VIA のほうが直接的です。同じ業務でも、代表的な強みを使える方向に少しずつ変えていくと満足度が変わることがあるため、チームの中での貢献の仕方や回復のポイントを読むのに向いています。
反対に、専攻や職務、プロジェクトの候補を広く探りたいなら、RIASEC のほうが合っています。興味がわく活動や環境を先に絞ってくれるので、来学期の授業や応募する部署を選ぶときのように、舞台そのものを決める場面で役立ちます。
両方が気になるなら、RIASEC で舞台を選び、VIA でその舞台での演じ方を決めると考えると、順番が自然です。舞台を変えられない状況なら、VIA から見るのが現実的です。
二つの結果を重ねて読む例
社会型のコードが高い二人がいるとしましょう。一人は親切と愛情が代表的な強みで、もう一人はリーダーシップと公平さが代表的な強みです。どちらも人を助ける仕事に引かれますが、前者は一人ひとりを細やかに支える役割で、後者は全員が公平に参加できるよう場を整える役割で、より生き生きする可能性が高いです。
研究型のコードが高い人も同じです。好奇心と学ぶ意欲が代表的な強みなら新しいテーマを幅広く掘り下げる仕事に、忍耐力と慎重さが代表的な強みなら一つの問題を長く検証する仕事に満足を感じやすいでしょう。同じコードの中でも、強みによって合う役割が分かれるのです。
反対に、興味と強みが違う方向を指すこともあります。たとえば慣習型の興味が高いのに創造性が代表的な強みなら、整った仕組みの中で働くのが好きでありながら、その仕組みをよりよく変えるアイデアを出すときに特に楽しさを感じるかもしれません。こうした組み合わせは矛盾ではなく、自分ならではの働き方を示す手がかりです。
今いる場所ですぐに使う方法
職場で:代表的な強みを一つ選び、今週の業務に意識して取り入れてみましょう。ユーモアが強みなら、堅苦しい週次会議の最初の5分を和やかに始める役を、慎重さが強みなら、リリース前のチェックリストを整える役を自ら引き受けてみる、といった具合です。業務内容は同じでも、強みを使う割合が増えると、同じ仕事でも消耗が少なく感じられることがあります。
学校で:グループ課題では、RIASEC でどんなテーマに引かれるかを、VIA でチームの中でどんな役割を担うかを決められます。芸術型の興味が高く、チームワークが強みの学生なら、発表資料のデザインを担当しつつ、メンバーの意見を集めて案をいくつか作るやり方が合うかもしれません。
友人と一緒に:サイドプロジェクトやサークル活動を計画するとき、お互いの代表的な強みを共有してみましょう。「あなたは粘り強いから締め切りの管理を、私は好奇心が強いから資料集めを担当するね」のように役割を分けると、それぞれが疲れにくく、より長く一緒に続けられます。
よくある質問
Q. 代表的な強みは使えば使うほどよいのですか? A. 強みも使いすぎると負担になることがあります。忍耐力が行きすぎると、すでに方向を誤った仕事にしがみつくことになり、親切が行きすぎると、自分の仕事を後回しにしてまで人を助けてしまうことがあります。強みは場面に合わせて量を調整するときに最も輝きます。
Q. 下位の強みは弱みという意味ですか? A. そうではありません。下位の強みは、あまり頻繁には使わない強みというだけです。どうしても必要な場面では、代表的な強みで補ったり、その強みに長けた同僚と協力する方法を探したりすればよいのです。
Q. RIASEC のコードと今の職業がまったく違うなら、転職すべきですか? A. 結果だけで大きな決断をする必要はありません。まずは今の仕事で代表的な強みを使う機会を増やしてみて、それでも疲れが続くなら、興味のある舞台を小さな実験で経験しながら、ゆっくり判断するほうが安心です。
どちらも現実の経験と組み合わせてこそ役立ちます
強みが高いからといってその仕事がずっと合うとは限らず、興味が高いからといって長期的な適性が保証されるわけでもありません。どちらのテストも自己報告にもとづく参考資料なので、答えたときの気分や最近の経験によって結果が少し変わることがあります。
また、結果は人を評価したり選んだりする基準ではなく、自己理解を助ける言葉です。同僚や友人の結果を見て「あなたはこの強みが低いから、この仕事は向いていない」と決めつけるより、お互いの強みがどう補い合えるかを話すために使ってください。
次の一歩として、2週間、代表的な強みを一つ毎日意識して使い、一日の終わりに「今日エネルギーが上がった瞬間」を一行ずつ書いてみましょう。記録がたまれば、RIASEC の結果と比べながら、今の舞台にとどまるか、少しずつ広げていくかを判断する根拠ができます。
気になっていそうな友だちや家族に、この記事を送ってみましょう。